「はは」続き

生成ほうとうは、はさみで封を切って臭いを確かめてみると、ほんのりアルコール臭というか、発酵したような香りがした。
うん。やはり、うどんとして食べるのはやめておこう。
袋から出してみると、ぱりぱりっと砕けてくるところもある。
やっぱり一度油で揚げてみよと、幅を狭くしてみて、油の中へ入れた。
揚げせんべいのようにすぐに茶色になり、ばらけないで固まってしまった。
引き上げてみると、火を入れすぎの春巻きの皮のようで、ぱりぱりとしている。
味付けをしないでも、十分塩味がしていて、ちょっと美味しい気がする。

ぴかっと!

細かくして団子のようにして揚げよう。

ということで、賽の目に包丁を入れ、冷凍庫でずっと潜んでいた鶏挽肉を入れ混ぜ混ぜ。
なにか、寂しい。
よし、エビも解凍して、荒くみじん切りにして一緒に混ぜてしまえ。
混ぜ混ぜ。
なるほど。うどん粉だ。粉に水を入れた状態へ戻っていった。
つなぎも入れず味付けもせずただだた材料を混ぜて団子にして油に投入。
食べてみる。んーーーー。なにか足りない。
よし。昨日あんまり細すぎてつかえねーのおじいのネギを小口切りにして冷凍しておいたのを一緒に混ぜよう。
団子にして揚げる。
こんな風
食べてみる。ふふ。そここそだ。

何もせずにギブアップするのは悔しくてやってみた。
負けではないだろうが、勝ち!って気分でもない。

捨てずにすんでよかったなぁってところが正直な気持ち。


さて、おやじは何か気づくだろうか。たぶん何も言わないで新聞を読みながら口に運んでしまうだろうな。
あ!今日は夕刊がない。何も読むものがないとすると、なんぞが言うかもしれないな。ま、いいや。
食べてから数時間経っている私には何の変化も起こらないのだから。そんな日。