みてきた。

悪い評判を聞かない『ダークナイト(Dark Knight)』をみてきました。私はてっきりナイト=夜だと思ってたらナイト=騎士で『闇(陰)の騎士』という意味だった。知らんがね。
156分位ある超大作で、見た感じ長い話を切るとこを切ってもなおあの時間にならざるを得ない話の内容で、なんだか凄い疲れました。頭使わんとちょっと内容についてけない部分もあるし、アクションは息もつかせぬ感じだし、どんどん話が展開していくしで、ぜんぜん休む間もないので疲れるのはしょうがないです。
私はバットマンシリーズをコミック、アニメ、映画すべてのジャンルでまったく見たことがないのでゴッサムシティが普通の町になってただとか、バットモービルがかっこよくなっただとか、バットマンがやたら理性的になってたとかそういう事には全くもって理解がないので、ただ単にバットマンという頭の切れる富豪のスーパーマンの存在が肯定されている普通の街で起こるある意味現実の延長線上にあるかもしれない状況としてみてました。前作がどうのこうのとかだれだれ版とどう違うとかは全くもってどうでも良くて、でも知らなくても見れる映画でした。
内容どうこうとかヒースレジャーがどうこうとかは、インターネット上にあふれかえっている賛辞の映画評を読んでいただければいいのでここでは割愛します。あ、演出は派手なので見るんだったらぜひ映画館で見てください、とは言いたい。
とりあえず私はこの映画が大うけしている(本当に凄いらしくてタイタニックの歴史的偉業にも迫るかもらしい)アメリカが心配になりました。そしてこれが少年少女たちに普通に公開されていることにも心配になりました。なにせやっていることが極悪非道なのにそれに対する明確な、子供達がわかるような解決策がなんら示されていないことが気になる。それと、娯楽的要素が余りにも少ないので子供は楽しめるかどうか。なんだか全部ある意味無機質なんだよなー。
絶賛に絶賛をされ続けている敵役ジョーカーおよびそれを演じたヒースレジャーなのですが、私にはどうもジョーカーのキャラクターが凄いぶれているように感じて、や、確かにそういう役回りなのですがどう考えても頭の良い愉快犯なわけであって、その上で馬鹿を演じてるのならいいのですが、どうもなんだか私には生身のキャラと感じられなくて、おかげで彼は確かにものすごい熱演をしていたのですがそんなに実感を持ってそれを感じられなかったのは悲しい。私だけっぽいし。せっかくピエロの顔なんだから、もっと道化ものになればいいのに。だからこそ後半のジョーカーの他人をおちょくった感じが前面に出てるところは大好きなのだ。
どうでもいいのですが、都市好きとしてはもうちょっと都市感を出した演出が欲しかったなあと思いました。どうでもいいです。
ぐだぐだ書きましたが、一緒に見た人と見終わった後からご飯食べ終わるまでずっと話し続けてしまったくらいに凄い映画なので、見といてよかった、と思うわけです。もう一回見ると感覚は違うかもなあとも。