台風が行く

上陸してからあっという間に過ぎていった台風。
昨日の朝、台風はまだ遠くにいるのにウチの近くの川があっという間にものすごい水量になって、東海大豪雨を彷彿とさせる水量になったのを見にいって、すっごい音が大きな滝壺で聞こえるくらいの水の音、ってこれくらいかしら?とちとおもしろがっていた。
で、様子を見にいって流される人になって周りに迷惑がかかってもいかんし、傘を差していても雨に濡れて寒くなってきたん家へ戻った。
少し後に携帯でとった画像↓携帯で再生するとゴーゴーって音も聞こえるのになんでここでは聞こえないのか分からないけど。
201109201413.3gp 直


母親が一人暮らししてる家の裏も川で、同じように水が増えてるとしたらちょっと危険なので、電話をしてみた。
その時はまだ平気だというので、ま、気をつけてと電話を切ってほどなく母親から、広報車が避難しろって回ってきたと連絡があった。

近所の仲良くしてもらってる人と連絡を取って、どうするか決まったら返事をくれといったら、折り返し電話がかかってきて、公民館へ避難するという。
”どうやって?だれかにつれてってもらえるの?”
”歩いて”
”はぁん!!足の悪い(呆け気味のとはいわず)年寄りがひとりであるいていってどうするや!ホテル(市内に2件しかないビジネスホテル)に部屋があるか聞いてみるでそこで泊まりゃぁ”
”ひとりだけそんなことできん”の問答の後、今ここで私が力んでも意固地になるのは決まってるので、名古屋の妹に事情を説明して、ばばの説得をたのんで、ホテルの予約を取った。
やっぱり、私より母親と気の合う妹だ。すんなり泊まることにしたというので、ホテルへ連れて行って泊まらせた。

ウチのおじいとはもう接触させない方が、おじいにも母親にも良策だということで、おじいが入院してからは接触をしていないので、ウチへ連れてくるってことはあり得ないし、一人でベッドで休んだ方がきっと眠れるだろうと思ったから、ホテルでお泊まりの選択をしたのだった。

結局はそれ後避難するほどでもなく台風が過ぎていったのだけど、それはあくまで結果論な訳で、早い内に移動しておけばよかったと後悔するよりは無駄にみえるような避難でも早めにしておくべきだったという思いはある。


で、気づいた。
平時における独居老人へのケアってのは、ケアマネさんだったりヘルパーさんだったりがとても手厚くしてくれている。
でも、緊急時には一人で行動できない人は、何も出来なくてただただそこにいるしか出来ないし、手が出せないところにいる肉親は心配するしかないって現実も知った。

今回も被害に遭って亡くなった方々がいる。
なんというか、命がなくなるまでは生きていなくちゃいけないんだなぁ、なんて思った虫の声が聞こえるすずしい静かな夜なのであります。