三月になったね

週末に啄木とテンペストを観た。
二日にわたってだけど、はしごで舞台を観たなんて事は初めての体験。
どっちもとてもおもしろかった。

藤原の方は、相変わらずの芝居って某スレで読んでいたので、いつもの藤原かなぁってそれほど期待せず、出来がいいらしい初勘ちゃんを楽しみにして行ったけれど、なんのなんの勘ちゃんは言うに及ばず、藤原もふっきーも、三人ともとてもとてもよかった。
藤原のろくでなしっぷりになんだかイライラしちゃったのは、思うつぼだっただろうし、ろくでなしをやりきったダメ人間の独白には、人としての哀しさがあふれてて、それが私に迫ってきて泣けてきてしまった。
よかったよー、観られて。

で、日曜のマチネで観たテンペスト
これはまたうって変わってあれこれ映像を駆使して、これは劇シネ?(って、見たことないけど)って、最初は入れなかったし、話が壮大すぎて3時間弱に納めるには少し無理があって、あらすじだけを追いかけてる風にも見えるけど、要所要所はちゃんと丁寧に人の心を描いていて、やっぱり人って悲しくて楽しくて苦しくて怒れてきて、でも許して幸せになれるものなのだと、心動かされてやっぱり泣けてきてしまっていた。

それにしても、仲間さんはりっぱな女優さんなのだと感心した。
生瀬の役者っぷりも初体験だったのだけど、なんという存在感なんだろう。すんごいおもしろい人だった。また生瀬の舞台が見たいなぁって思っちゃったりして。
やまこは安定していたのだけれど、なんだか出番が少なくて、もっと歌う場面があるのかと思ったら、やまこにとっては1割もその歌唱演技も発揮できない役柄で、それだけがちょっと残念だった。ま、ミュージカルでもないんでそれは私の勝手な期待だっただけで。

なんにしても、舞台の役者さんに触れられたおもしろさを十分に味わってきたんであります。

息子とも少しだけの時間だったけど、ちゃんと話も出来たし、なかなかにというより、大いに気分転換できてとてもよかったんであります。



で、おじいがウチへ戻ってきました。
まだ前の生活はどんなだったかとか、なにが違って何が出来なくてどうやっていったらいいんだろうかって、お互いにさぐりさぐりの退院初日であります。
が、今日のところは穏やかな時間が流れております。
このまま、静かにゆったりと過ごせていければと、思っております。そんな日。