どきっとする

夕方携帯が鳴る。
息子の名前が出る。
本物だよな?なんて、ちょっとどきっとしながら出る。
うん。息子の声だ。のはずだ。ほんとだよな?・・・くっそう、なんでこんな気持ちにさせられなきゃなんないんだよって、フラッシュカードのように気持ちがぱらぱらとする。

”おれおれ!って言えばよかった?”とか、笑いながら言う。
”そうそう、そうして練習した方がいいかも”。と、私はけっこう本気で返事をする。

笑えるが笑えない話だ。
昨夜刑事さんと電話で話した時、
”お恥ずかしい話ですが、自分の親もひっかかりそうになりまして。やっぱり遠くに離れて住んでるんで。だから電話する時はわざとオレオレっていうんですよ。”っておっしゃっていた。

100万だって、私には本当に大事な大事な虎の子なのであって、ほいほいと人にやれるお金ではない(返り咲き大臣はたかがろくおくっていったらしいけど)のに、子供がらみだとこんなにも簡単に動かそうとするのだし、そこへつけ込む奴らに腹が立つ。
腹は立つが、そんなことしか出来ない奴らはかわいそうな人だとも哀れな気持ちにもなる。

なんだこれ、おもしれーーー!って思えた出来事だったのは、振り込まずに済んだから。
(moesukeさん、ご心配いただいてありがとうございます。ほんとあれこれ思い出すと笑っちゃうんですよ。)

おやじが”あれ、振りこんどったら、芝居どころじゃなかったでな。”という。

そうなんだよね。明日は藤原、明後日はやまこ、隙間は息子と一緒なんてすてきな時間を過ごせるのも、すんでのところで激情を止めることが出来たからで。


おじいがウチへ戻ってきたらなかなか出られなくなってしまうかもしれない(おじいのためになにかをしなきゃいけないかもしれない私に、息抜きお出かけはどんどん行っていいし、すまライブもokって今のおやじは言ってるけど)んで、週末はいのちのせんたくをしてくるんであります。