どこへたどり着くのやら

CMのおかしな機械音の発音が楽しくて、友達にいたら面白いかもと思って買ったともだちコレクションなのだけど、RPGでもなくストーリアクションでもなく双六でもなく、全くゴールが見えないまま毎日少しずつ同じことの繰り返しに、さすがに嫌気がさしてきた。

ご飯をあげたり服を買ってあげたりお風呂に入れてあげたりするのは、そんなに嫌じゃない。

何が嫌かって、結婚したのにすぐに別れたがったり、つきあい始めたと思ったらもう別れたがったりして、それを仲直りするようにさせたり、別れちゃってがっかりしてる人をアイテムを使って慰めたり、一体これは本当に友達を作るソフトなんなんだろうかって、人の気持ちを軽く見過ぎてるところが嫌になってきている。

まだ幼稚園児の姪っ子はずいぶん前にやっていたけど、ともだちの年齢設定で人間関係の作り方が違うようにプログラムされているんだろうかと、心配になった。多分そんな事はないだろう。

ウチの子供たちが小さい頃は、ゲーム脳って言葉がはやり出して、現実とゲームの世界と区別がつかないようになって、リセットをすればゲームオーバーしてしまっても、主人公が生き返るからよくないって言ってた。

それと同じなのか、私はこのソフトの方が、人として間違ってるような気がする。

付き合いたいだの結婚するだの別れるだの、そんな場面になってもいい展開の後なら、まだ納得できるが、そんな気持ちの動きなんかなんにもみせられないのに、それはないだろう。
それこそ、ご飯をあげたり服を買ったり、とりあえず機嫌をとっとけば気分よくなって仲直りできるって、小さなお子たちに思わせるだけなんじゃないか?って、気がして。

ま、小さなお子たちはそこまで行く前に飽きてしまうんだろうなぁとも思うけど。

このソフトを作った人たちの本意が知りたいと、けっこう本気で思ったりするんであります。

で、どこまでいったら展開が変わるのかも見届けてやろうと思ってるんであります。