新入り

おやじがタコを飼いたいっていいだして水槽グッズを探しに農協へ行った。
そしたら里親さがしてますって二階だてのケージに仔猫が全部で7匹入っていた。
おやじがねこ飼うぞ、飼うぞって、えらく強く言い出して、ちょっとさわってみたりして、お店の人に話を聞いたら、名前だけ書いたら引き取っていっていいってことだそうで。
今日くらいにもらい手が出なかったら保健所行きなんですよ。だって。
そんなこと聞いたらそのまま置いてくって出来んじゃん。
で、やせっぽちの方の中からもらってきた一匹。
鼻の横模様がマジックで書いたちょぼひげみたいだからちょぼっておじいが命名
もんのすごいノミだらけで、バケツのお風呂に一体何度入ったか数えられないくらいだったけど、少しのノミが走るくらいのさっぱり仔猫になった。

おじいもどうやら嬉しそうで、夜寝る時に自分の部屋へ入れていた。
一晩一緒に過ごしたら、自分の寝床はおじいのところだと決めたようで、今日も知らないうちにおじいの布団の上で寝ていた。

時々うなされたようにうぎゃって声をだしたり、小さな物音にもすぐに反応したり、まだすっかり安心でもなさそう。
それでもえらく人なつっこい寂しがり屋のようでもあり、つい手を出したくなったりして、久しぶりに猫がいる生活になったんであります。