雪!

おちょぼさんに行ってきた。
いつものとおり、おやじの運転で、おばさんと一緒。
車を2ドアのクーペに替えてから、結婚して初めて助手席が私の席になった。
名神を養老の山に向かって直線で走ると、目の前にてっぺんに雪をかぶった山がどんどんどどどんって連なって迫ってくるように感じる箇所がある。
右手になったり左手になったりしながらの伊吹山(たぶん)もななめ右の目の前にどん!
そこからぐるっと平野を囲むように山々が連なっているのが、雪を頂いているのでとてもはっきり見えて、なぜかいつもよりぐんぐんと迫っているように感じる。ぐるっと見ると御嶽山もどん!と迫って見える。

いつもはただみどりの稜線を見るだけなのが、てっぺんが白いだけでどうしてその存在感が増して見えるのだろうと不思議だった。

運転席のおやじがやおらポケットからデジカメを取り出し、写真を撮ってくれという。

けっ!なんで、おやじのブログ用の写真を撮ってやらにゃいかんのだと、イラッとしたので、意地悪しててきとーにシャッターを押した。ちゃんととれてるかどうかもわからけど、そんなこた、私にはかんけーないもん。
そんなに写真が撮りたいんなら、運転を代わるから自分で撮ったら、と言ってみても、ハンドルを渡すのは嫌なのだそうだ。


昨年から読み始めていながら、遅々として読み進められない”どーん”を、昨日いきなり3時間の試験監督をやらされるハメになった(これのいきさつがまたむかつくのだけどおいといて)んで、やっと話の半ば過ぎくらいまで進んだ。

あらすじもおいといて、
人は対面する相手によって自分をその相手に合わせた対応をする面を持ち、その対面する相手の数だけ面を持つことになり、それがディヴィジュアルって事らしいんだけど、奥さんの知っている旦那さんは普通の人だと思っていたけど、仕事場での(宇宙飛行士なの)唯一の女性との知らない面を見た時に、自分は旦那のすごくつまらない面だけをみせられていて、自分に合わせた面がそれなんだと知り、同じ人である旦那の違った面、そのディヴィジュアルに嫉妬をしているんだと、気づく場面があって、
ああ、私もそういう気持ちなんだなぁと、思ったわけであります。


なので、そんな事を昨日思った私に写真を撮れだとーって、イラッとしたよって事なのでありました。

空の青と白い山とみどりの麓と稜線に重なる雲の圧倒的な力を持った自然の景色を見てたらどうでもいいやって気になったり、人の気もしらねーしれっとおやじにイラッとしたり、そんな気持ちが行ったり来たりのらじばんだり(一度使ってみたかった)なのでした。


そうそう、ひよひよもあと少しだから、いろいろ思うのだろうなぁなんて、こっちが感傷にふけっただけで、文句を言いたいわけではないのだから、謝る事はないよ。

親鳥は親鳥なのだからどうしたって親鳥なのだよ だよ。