風がつよく吹くので

たまたま信号なんかで車が橋の上で止まってるときには、対向車線を車が走れば、その大きさに応じて橋の振動が車に伝わって、びよよんびよよんって車が揺れる。

先日おやじと乗ってるときにやっぱり揺れたんで、これ面白いがんねーなんて言ったら、何言っとるんだ、怖いに決っとるがやとか、そんなやりとりをした。

地面が揺れたら車は揺れる。大きな地震の時も揺れた。それは揺れても、ああ、そりゃ揺れるわねって納得できる。

で、今日。
午後ガソリンを入れた帰り道、橋でも川の上でもないところの信号で止まってるときに、ゆっさゆっさと車が揺れた。
なんでだと思って周りを見れば、道路脇の街路樹がぐわんぐわん揺れている。
落ち葉が空中で踊り狂っている。

そう。風がものすごく強く吹くので車が揺れた。

ほぉ。自然の力はものすごい。
人ってのはそんな時にはホントに無力なんだと、今更の実感をしたんであります。


今あらがえないで受け入れなきゃいけないことが進行中。
腰が立たなくなったべんけいはいよいよイケナイ感じになってきている。
老衰なのでもうどうしようもできない。
小屋の奥で少しも動かないで、人の気配を感じて頭だけ上げては、のぞき込んでる私の顔を見て(たぶんはっきり見えてないと思われる)ふっとまた頭をさげて眠っていくように見える。

そばにくっついていられないので(そんな状態の昨夜でもおやじがご飯をあげるために小屋の中のぞき込むように近寄ったら、がるるるるってなったらしい)、小屋の外から声をかけるのが精一杯。

子供たちが帰っ来たときに顔を見られるといいなあと思っていたけど、無理かもしれない。


風が強くてすごく寒い さみしい気分の冬の夜 です。