みたかったのだ

”星に願いを”ってつもりではなく、ただ流星群ってのをみてみたいと、おやじの誘いに乗って日付が変わる頃に家よりすこし山の方へ車で出かけた。

同じ市内なんだけど、家の辺りより星がくっきりきれいに見える。夜中なんだけど家もまばらにしかないんで、エンジンをかけたままぬくぬくと車の中から少しだけ窓を下げて、空を見上げること30分ほど。

全然星は流れない。ガソリンももったいないしってことで帰って来た。車をしまって少しだけ空を見上げる。
さっきよりはオリオンも高く上がって来てるんで、ぐっと顔を上げてしばらくいたけど、寒いし首痛いしで、諦めて寝ることにした。

結局ひとつも流れ星をみられなかったけど、黒い空できらめく動かない星々をみてるだけだったこともなんだか悪くない気分だった。たまにはこんな事もあってもいいかなって思う。

おやじはそばにいても一緒に星みてるって感じでもなく、私は私の時間の中にいたなぁって感じだね。

で、今日初めて流星群をぐってみた。
なるほど、寝転がって空をずっとみてなきゃみられないんだと知る。
そういえば、流星の絆でもお子たちはちゃんと敷物を敷いて寝転がっていたわね、と今思い出した。

星降る夜って一人で見上げてても自分の周りの時間が止まってしまうよね だな。