狂気との境目

昨日、怖いよーって止めた後はもうエンディングへの突入部分だった。タイトル自体の2時間40分は日本版とロンドンバージョンと二公演分だって知らなかっただけだったわけで。

今日の午後からロンドンバージョンを見ていたら、日本版と同じところで再生を止めるという不思議な事になった。

日本版を見てからだからだろうけど、私は情念の渦巻きの中に無理矢理巻き込まれるような日本版より、どうしてそんなことになってしまったのかをちゃんと見られるロンドンバージョンの方が好きだ。

内容はここの人がとても上手く書いていらっしゃるんで、よかったらそっちで。


ごく普通の生活は、そうでないとんでもない状況と極細い見えない境界線でしか分けられていなくて、ほんの少しのきっかけであっという間に細い線を越えてしまうんだ。

越えた後の有りようで、坂を転げ落ちてその先は二度と浮かび上がれない泥沼にはまり込むか、全うに生きられる道を歩いていけるか、ほんの少しのバランスなんだと、そんな事を思わされた。

劇中とびまわるBEEの意味はさっぱり分からないけど、私が見た(テレビでしか見られないけど)のだ作品の中で、一番好きだと思う。ロンドンバージョンがね。
まず英語で脚本、台詞を考えたってのと、日本語の舞台を見てから字幕を読むのも、直接つよい思いが入って来ないんで私にはよかったんだと思う。


舞台を見るのが好きなんだと、自覚した作品になったかも知れない。かも知れないってとこが、なんともはやぐだってる私らしいやね。