挨拶三昧

いくら暖かい日が続いても、おやくっさんには寒くなるという。そんないわれの通り、今日はぐっと空気が冷たくなった。
月末のライブに備えて今日美容院へ行ってきた。帰り道宝泉寺へ続く路地に目をやると、屋台が全然出ていない。
ん?なんだ、そんなにあめんぼ祭りはさびれてしまったのか?こりゃちと確かめに行かねばと、夕食の片付けの後、寂しく一人でてくてくと歩いて出かけて行った。
お寺の境内が近くなるまで少しばかり人通りのあるただの夜道だったが、門前までくると一気に人があふれてきていた。
なんと、以前は道路を封鎖して並んでいた屋台が、そっくりそのまま境内の中にひしめいていた。
(水飴、スピンからサメ釣りおばさんまでは以前と同じね。)
そこへくると人だらけで、つまりは地元民がたくさん集まっていることになっていて、数歩歩けば知った顔に当たり、”あ!こんばんは。”、”お久しぶり。変わりない?”って挨拶三昧だったわけで。

本堂にあがって、ローソクをあげるとこで、次から次へと供えられるローソクの片付けをしている娘の同級生のお母さんに挨拶をして、就活中の娘のお願いにも来たんだけど、ダメかなぁと聞いてみる。
ここのお薬師さんは目に効くって話しだから、”そうだねぇ。目じゃないとねぇ。あっいやいや、全部に効くよ”って、さすがはお庫裏さんの受け答え。
ってことで、薬師祭りの時だけ開帳してあるお薬師さんをお参りする行列(すごいよ、行列になってるんだよ。いつの間にこんな事に?)に並んで、子供たちが保育園の頃口伝えで覚えてきた”おんころころ せんだり まーとーぎ そわか”と唱えてきた。

娘の相談に乗ってくれる友人たちがいるという事をありがたいなあと感謝しつつ、思い通りに行かない事があってもくじけないでやっていって欲しいなぁ、そいでやっぱり希望通りに就職できるようにと祈りを込めて、おやくっさんに行ってきたんであります。