ダークファンタジー。

この間再放送をしていた一部で伝説となっているらしいラジオドラマ『谷山浩子の悲しみの時計少女』をははに録音してもらっていたのをやっとこさ聞きました。
いやー、最初はわけわかんないファンタジーだと思ってたら、最後の二回でホラーというかスリラーものになったうえ、謎を残しまくりの最後のせりふでおしまいというひどく衝撃的な作品でした。
にこにこ動画にあがっているらしいので、聞こうと思ったら聞ける環境だったのですが(アカウントもってないけど)、こういうのはラジオで聞いてこそですね。こわいこわい。
このあいだ70年代インデペンデント映画の極北といわれている『追悼のざわめき』のデジタルリマスター版をみたんですが、いろんなところがもう全然違うんだけどそれに似た心の違和感を感じました。
こう、やっぱり、毒の強い作品って、しかもそれを直接的に表す作品って、絶対一般受けしないけど、どこかそれが琴線に引っかかってしまう人たちがいるわけで、そういった人たちからの支持で、なんだかいつまでも世の中にさざなみを立てていくのかなあ、と思いました。
今、埴谷雄高の意味のわからない自己内省的形而上学的思索問答集様小説である『死霊』を古本屋さんの御好意で安く手に入れたのでちまちま読んでいるのですが、これもその類なきがします。だいぶ趣向性が違うからなんともいえない部分も多いのですが。まあまず一般受けしないし。
しかし最近ずっと読むものといったら破骨細胞の論文ばっかだったので、そろそろ文化的な生活がしたくなります。寒くて眠いのでなかなか出来ませんが。どうしたら夜いつの間にか寝てるのを止められるのだろう。