ふるきを学ぶ。

帝都物語にはまったおかげで、今なんだか日本古代史に俄然興味がわいています。
といっても、ネットで情報をあさっているだけなのでそんなに深くはやっていないのですが。
帝都物語とは、加藤っていう敵が、朝廷に「まつろわぬ民」の子孫であり、祖先の朝廷への怨念をはらそうと帝都を破壊しようと画策する話でした。
で、まつろわぬ民の具体例として、土蜘蛛やらアビトやらなにやらいっぱい出てくるので一体なんだこれは、とネットの海から情報をつり出そうと『記・紀』情報めぐりに日々泥沼にはまっておりとっても眠いです。
まあ、今日眠いのは昨日飲みに出ていたのでそのせいなのですが。
とりあえず得た知識で親しみやすいのは、

愛知関連
尾張氏尾張連(むらじ))は昔(AC400以前くらいから?)からいた、かなりの豪族だった。
尾張氏物部氏は仲が良かったらしい(祖先・天火明命アメノホアカリノミコト)をおなじくする)。
尾張氏は朝廷(ヤマト)にまつろって無かったらしい。
・が、朝廷と関係があったので攻められなかったようだ(中大兄皇子天智天皇の弟大海人皇子天武天皇即位に多大な力を持つ)。
尾張氏家宝の天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)は、熱田神宮御神体草薙の剣ということにされ、天皇家三種の神器の一つ。
・が、しかし天智天皇時代に盗まれているらしい。これの事件以降にアメノムラクモ=草薙の剣となったかもしれない(あやふや)。

天皇関連
・実際に天皇と名乗りを上げたのは推古天皇からかもしれない。
三種の神器は最初鏡と剣のみ。マガダマはあとから(推古から?)。

日本神話関連
・日本の神々には大きく分けて国津神(クニツカミ)系(大国主神大物主神系等)と天津神(アマツカミ)系(天照大御神、建速須佐之男等)ある。
・出雲系が国津神系、伊勢神宮系が天津神系。なので伊勢のあたりは11月でも神無月といわないらしい。
・推古即位時に女帝容認のためアマテラスを最高神に?

その他
・私の苗字はもしや土蜘蛛関連かもしれない。

等々。なんかいっぱい情報がある上、基礎知識が絶対的に不足しているから読むのにすごい苦労します。神道はいつも勉強しようとしてなあなあになっているからほんと今のうちに勉強しておきたいのですが。
他にもヤマトタケル雄略天皇説、隼人=土蜘蛛や羽白熊鷹説、等いろいろありました。とりあえず九州は独自文化を持っていたのは間違いなさそうで。

ちなみにいろいろ疑問もわきました。
神話上の人物名の最後につく尊(ミコト)と命(ミコト)の違い、ミコトとカミの違いとか。
ヤマト人とまつろわぬ民の移住期の違いがどれだけあるかとか。
まつろわぬ民のどれだけが本当の先住民(すごいあやふやな言葉)なのか。
熊襲(九州地方のまつろわぬ民、ヤマトタケルに討伐される)は人種が違うとかいいますけどほんとなのか。

まさに謎だらけですよ。尾張人はどうも先住民族じゃなさそうな気もしますが(葛城のあたりから移ってきたらしい)。

毎日京に都が作られる以前の話ばかりよんでいると、なんか京都すら新興都市のように思えてきます。変な感じです。
また、すごく感じたことが、われわれ後代の人が知る歴史は権力によって都合よく解釈されているな、ということです。『記・紀』はその影響が非常に強いといわれていますが、神々の系譜を見てもそれを良く感じます。ことさらアマテラスが大きく取り上げられていますし、大国主系は大分追いやられてます(出雲のあたりまで)。こんなところにもメディアリテラシーは必要なのですね。
あと、ギリシャ神話との類似点が多くあるため日本神話の基礎はギリシャ神話だ、とかいう説がありますが、それは違う気がしました。確かにどちらも汎神論なのですが、ギリシャ神話の最高神ゼウスはその親世代の巨大神を殺してしまいますが(もしくは動けなくする ex.アトラス)、アマテラス(に限らず)はそんなことしないし、ギリシャ神話は汎神論といえど、木の精とか(ニンフ達)は神じゃないし。また、日本の神は基本人間の祖先の扱いです(葦原中国の平定とかあるけれど)。オリンポスにいる人たちは人間をゲームの駒としか見てません。
とかなんだかで、なんだか絶対違う気がする。

とりあえずこれからは神社行ったら御朱印を必ずもらってこよう!と決心しました。
なぜかわからないけれど、もらわないともったいない気が。出雲大社とか日御碕神社とか石切とかもういけないかもしれないのに。
あとは京都の神社くらいは回ろうと思います。いっぱいあるし、いろいろ面白いし。

今日はものすごい眠いので、早く寝ます。まとまってない言葉群でごめんなさい。