やっぱりどこかおかしい。

今日地下構造物についてネット界をふらふらしていたら地下無重力実験センターなるものを知りました。
詳しくはこちらのページを参照していただきたいのですが、私はこれを読んだときにとても悲しくなりました。
なぜならば日本の英知を集結してつくられた素晴らしい研究施設が国の財政難という理由で解散に追い込まれてしまったことを知ったからです。
解散の理由は、コストパフォーマンスの悪さ、施設の主要な利用目的であった国家プロジェクトのほぼ終了、ということが挙げられているようです。私はこれらの理由が果たして妥当なものであるか否かという事ははっきりと判断することが出来ません。
しかし、世界最長の無(正確には微小)重力時間を作り出せる施設であるということ、どこまで本当かはわかりませんがスペースシャトルが地球を周遊するときよりも良質な無重力空間を作り出せるということ、こういった理由だけで残す価値が十分にあるのではないのかという思いは残ります。
また北海道航空宇宙産業基地研究会議という北海道で宇宙開発事業を誘致し、それによる北海道活性化をはかっている事業団がありますが、この地下無重力実験センターの存在は事業の中心でもありました。
国は地方の町おこしの夢さえもつぶしてしまったのかもしれません。
科学立国日本を目指しているはずであるのに、その裏ではあまり知られていない、しかし良質な施設を次々をつぶしている政府。
この国はなにを考えているのでしょうか。素材がある分、本当にもったいないと思います。