独り相撲

私たち夫婦は乗用車を一台持っている。その車は燃費がとても悪い。私はなんとか上手く燃費を伸ばすことを楽しみにしている。
おやじはそんなことは全然気にしないで、もうすぐブレーキを踏むことが分かってるのに、アクセルを踏んでスピードを上げたりしてする。そんな時、後ろで私は(義母がいる頃から助手席には座らない。)やきもきする。
もともとほとんど市内をちょこちょこ走りしかしないので、燃費を伸ばすことはなかなか出来なくて、平均燃費5.6km/lというとても環境に優しくない乗り方をしている。
前回ガソリンを満タンにして、私一人で名古屋へ出かけた時には、なんと6.8km/lという記録が出た。オートマ車でも、アクセルの踏み方ひとつで、エンジンにも無理のかからない、燃費の伸びるスムーズな走りが出来る事を前の車で学んだ。今度の車もやっと最近少しだけ上手く乗れるようになってきたところへ、この記録で私はものすごく嬉しくなった。
なのに、なのに、その後おやじの運転で市内のちょこちょこ走りでしか乗らなくなったら、あっという間に、5.4km/lという低燃費になってしまった。
普段は節約とか倹約とかからほど遠い生活態度なくせに、いざ月末の支払い時になると、ものすごくケチくさいおやじになる。それだったら、アクセルを踏み込む時に、エンジン音を聞きながら、足に伝わる感触を感じながらの運転をすれば、ガソリン代も少しは違ってくるだろうに(こうやって書くとちっちゃいことだわね)と思う。
記録を伸ばすことが楽しい事もあるけれど、少しでもガソリン代が安く済めばと思ってやっていたことが、こうもあっけなく水泡に帰す(大袈裟だわね)と、本当にがっかりだ。
こいつとは、阿吽の呼吸で心を合わせてなにかをするって事は無理だと(これまた飛躍しすぎ)再確認した。

日曜日に友人達の夫婦仲の良さに当てられたためか、思わず自分の身を振り返ってしまった。私たちは午前中の行動がいつも二人だから、ハタから見たらとても仲良し夫婦に見えるけど、友人夫婦の仲良さとはとは違って(比べられるものでもないだろうけど)、内実はそうでもない気がする。
おやじが自分のブログに熱中し始めたくらいから、一緒にいても全然面白くないし会話も弾まない。以前なら、ものすごくおしゃべりで、塾の事やらなにやら、とにかく自分の気になることを人にぶちまけていたおやじが、マツイの話しにしてもネット上で熱く語り合えるし、頭の良い自分の話し相手がネットにはいるし、塾の気になることもブログ上で自己解決してるからなのか何か知らないけど、あまり喋らなくなっていた。喫茶店でモーニングしてても、とにかく携帯を離せないようにしている(だいりーぐにゅうすとか掲示板チェックとかぶろくちぇっくらしい)。
その分こっちへの干渉も少なくなるので、かえって好都合って思っていた。でもおやじの意識があまりにもネットへ行ってるのが、私には実に面白くない。今日当たり噴火寸前な気がする。
きっかけは、塾にいて私がいつ帰ってきたか知らないのに、見透かしたように家へ戻ってきて、いかにも待ってたよ、で?と、藤原握手会の話しを聞くやいなや塾へと戻っていったおやじの態度なのだけど。

友人Tが「旦那のことが好きだもん」と言っていた。いろんな夫婦があるわよね。

追。そうそう、夕べのマッチ@ぷっのような旦那より、剛の方がいいかも。途中はどうあれ最後にぎゅってのは、オトメな私はいちころだわ。それにドラマのラブシーンより気持ち入ってませんでした?剛さん。