新聞記事

地方紙の夕刊の読者のメッセージ欄に知り合いの記事が載っていた。
そのお家は高校1年生の息子さんを突然死で失ってしまわれた。その時の同級生達は今21歳になっている。家もご命日にはお花やさんにお花を届けてもらうようにお願いしに行くと、「毎年必ず同級生の子たちがね、お花を買っていくんだよ」って、花屋さんのご主人がおっしゃっていた。
亡くなってしまった息子さんのお墓にお花を供えてくれていることに、直接お礼を言うことが出来ないので「息子の命日 花束ありがとう」というメッセージをおくっていらっしゃった。
その方は、「息子のことを覚えていて下さることが嬉しいんです。」といつもおっしゃっる。そんなに深く関わったわけではないけれど、毎年その頃になるとおやじは思い出している。
忘れるなんて事はできない。

娘の同級生にも高校2年生で亡くなってしまった男の子がいる。あと半月くらいでまる3年になる。そんな哀しいことにならなければ、今度一緒に成人式を迎えたはずだ。娘とは中学から別々になってしまったけど、保育園で一緒だったという親同士のつながりはなかなか強いものがある。だから、そのおかあさんに、たけちゃんのこと忘れてないよっていいたいなぁって、今日の記事を読んで思った。伝わらなくても思ってるだけでもいいかなぁ。
おやじはそれでいいって言う。そんなものなのかなぁ。