お年頃なの

一通りの診察を済ませて週二のデイサービスへも出かけて落ち着いた様子だった母親が、このところものすごい呆け具合になってきていた。

ある程度診断の就いた6月以降も月一程度で妹と食事を一緒にすることにして、一緒に過ごす時間を作っていた。
この9月以降の母親が、自分では惚けてないつもりでいても、今さっき話した内容をすっかり忘れている、これからの予定の話をしてもちんぷんかんぷんな様子がありあり、同じ事を何度も言う、家の中が全然片付かないでものが貯まっている、どうやら何かしようとしていても何にも片付いていないことに疑問を感じていないという具合で、私は気になって仕方が無かった。


どうも呆けが進んでるんじゃないかと、以前MRIやらとった公立病院の物忘れ外来を受診しようと連絡をしてみた。
なんと、一度診察が終わっているのでもう一度総合内科を受診した後でしか物忘れ外来の予約が取れないのだという。

待ち時間の長さやら、本人で無い周りの感覚をくみ取ってくれてない様子が不安だったので、以前おやじの健康診断に行ったクリニックに貼ってあった”家族の認知症の相談はこちらへ”ってなチラシのことを思い出して、そこへ電話をしてみた。

認知症外来は月一で専門医が来てくれるが、その予約のためにはその前にクリニックで受診してくれということでそこを受診した。

そこの先生は、私たちの訴えと、本人の様子を見て、すぐに認知症外来の予約を取ってくれた。
この春から、関係各科を受診してきて、私と妹の訴えを親身に聞いて理解してくださった初めての先生だった。
それで、先週認知症外来で、公立病院でとったMRIも手元に置いて(PCの画面の中だけど)診断をして下さったのが、典型的ないわゆるアルツハイマー認知症ですねって、始めて認知症の診断を下してもらった。そのクスリも処方してやっと今朝からそれを飲み出した。

診断が下って安心した気持ちはある。


ずっと仲悪いというか、関わりを持とうとしなかった関係で今まできたけれど、明らかに頭の中が混乱して不安そうになってるすっごく小さくなった母親を見て、やっぱり切ないなぁって、寂しい気持ちになったりしている。

先週末には妹と二人で、整理の出来ない冷蔵庫の中身を、”それは捨てたらダメ。ああ、それも捨てちゃうの。あ、それ無くなったら困るのに・・”と、とても食べられないものでも、すごくすごく惜しそうに、おもちゃを取り上げられた幼稚園児の様になっている母親へも、容赦なく”いらないから捨てるの!”って言葉を浴びせている自分が、なんだか酷く悲しくなった。


こんどのクリニックでは、もう一度介護認定のし直しのための診断書も書いてくれるという。そしたら、老健への入所予約も出来る事になるだろう。
母親自身も少し前には、今通ってるデイサービスに併設されている施設にゆくゆくは入所してもしいし、そうした方がいいって言っていたから。


いよいよどんどん老いて惚けていく母親と付き合っていかなきゃいけない、そんなお年頃なのだなぁなんて思ってるこの頃なのでありました。


うちのじいさんはよく分かりません。退院当時よりはしっかりしてるようでもあり、ぼけているようでもあり、でも今のところさほど面倒なことが無いので、このままだったら私でもやっていけると思っております。


もう、あっちもこっちも年寄りって大変よね。

私は、身体が元気ならなんとか早い内にどこかの施設にお世話になるようにしていたいなぁって思っております。

でもできればPPKで片付きたいなぁと願っておるのであります。


そうそう、なんであんまりここへ書けなくなったってのは、こんな風な年寄り話もなぁってのと、おやじのブログと記事がかぶるのがいやで、どうしても遠のいてしまうんでありました。


今日もね、私が載せようって思ってたことを、おやじがやりそうだったんだ。
なにかってーとね、家へ来た時は、持ち上げても重さを感じないくらいやせっぽちだったちょぼが、最近すっごいデブになってきてねって、写真を撮っておいたんだけど、おやじも今日とってたのよ。で、ちょいと、邪魔してみたんだけど。

どんなになったかてのが、

これ

頭とからだのつながってる感じでっぷりてのが伝わるかなぁ。体重も5キロ近くあるんだよ。

これからがあるってうれしいことだよね うれしいこととせつないこと いろいろあっていきている だす。