今ごろ出てきた

先週の今ごろは北陸の雪に埋もれた町にいたのだなぁと、思い返してみる。

仕事が立て込んでっていうか、締め切りに追い込まれてと言うか、どうにも自分で引っ越し作業ができないんで、時間に追われてる娘の代わりに私荷造りをして立ち会いをすることになっていた。
行きの列車も雪の影響で遅れが出たし、なんと引っ越し当日も雪!雪!大雪!まだ降るんかい!!って、くらいずんずん積もっていく雪の中で、引っ越しの○カイのお兄ちゃんたちが、エレベーターの無い4階の部屋と、雪かきしないと作業が始められないくらいに積もった道路に止めたトラックとの間を何往復もしてくれた。

引っ越し先でもまず車が寄りつけないっていうより、そこへたどり着くまでの路地も雪だらけ。とても町の人の手作業の除雪では間に合わないんで、車の轍だけが少しずつ踏み固められてしまっていた。
なんとか建物の近くへ寄り、駐車場の雪かきをしてトラックを止め、荷物に雪を乗せながら、部屋とトラックの間を何度も往復してくれて、朝8時過ぎから始まったものすっごい大雪の日の引っ越し作業は午後のおやつ時間の前くらいに終了。

引っ越しって決めた日がそんな日になってしまうなんて、おおあたーーーりーーーー!(時代劇の富くじ風)

当初は、その日におおかたの片付けをして最終の汽車くらいで帰るつもりだったのだけど、北陸線は終日運休。
ま、月曜中に帰るのは無理かもねぇって、娘の仕事の様子からは想像していたので、月曜に帰ることは早々に変更済みだったけれど、まさか終日運休になるとは思わなかったんで、きっと翌日の火曜にも影響がでるであろうから(予想通り数本の間引き運転で再開)、ゆっくり水曜の朝の汽車で帰ることにした。
もちろん、おやじにも相談してのことよ。

で、今ごろ何が出てきたかって言うと、雪道歩きのせいでの筋肉痛。

引っ越しの当日、雪が積もってない地面が見えてるところですこし走ろうとしたのです。
そこは凍っていて地面が見えていたのでありました。

あっ!!って思った時にはすでにからだが倒れていて、すっごいきれいにすっころんだんであります。

片しりの肉のついたとこら辺で着地したらしい。
いっったぁーーーい!と、声を上げたら、○カイのお兄ちゃんが大丈夫ですかと声をかけてくれるが、やっぱり恥ずかしいんで、大丈夫、大丈夫って、すっくり立ち上がったのでした。

でもねぇ、痛いのは痛いのよ。どうしたって痛いのよ。
ひどく我慢できないほどの痛みではないので、ダメージはそれほどでも無いの。
手に持っていた折りたたみの傘の柄が曲がってしまって、収納不能になったのが一番のダメージなの。
きっと私の身代わりになってくれてしまったのねと、買ったばかりの傘にありがとう、ごめんねって言ったのでした。


娘の部屋に段ボールを全部納めた後、生活用品を少し買いに行こうと表に出た。
歩道も雪かきスコップの幅だけ歩けるようになっていて、歩道の幅の中で、白山スーパー林道状態なのが驚き。
歩くところも、やっぱり数センチの厚さで凍っているんで、滑らないように歩くのが大変で。
転んだおしりの痛みもあり、歩きなれていない氷道をあちこち変なところに力を入れて歩いた。
その時の筋肉疲労が(といっても大した疲労ではなく、雪かきの大変さを思えば蚊に刺されたようなものでありましょう)、昨日あたりから私の体を重くしているのであります。

大変だったけど、なんだか楽しかったし、ずっとそこにいてもいいなぁって思うのは、こっちの生活がちと精神的に面倒だなぁってのがあるから。


娘と同じ日に(こっちでも雪が少し積もって大変だったらしい)転院したおじいは、それまでのぼけぼけ具合はいったい何だったのかと、嘘のように普通っぽく戻っている。

全部すっきりすっかり元のおじいに戻った訳ではないけれど、とてもどこかの施設に入っていた方が当人が幸せって状態では無くなってきた。
食事も排泄も自力で出来るようになったし、せん妄もほとんどなさそうに見える。
今までの病院では検査できなかった内科的検査もして、肝臓は肝硬変に移行前の慢性肝炎の状態で、数値的にもそれほど心配することは無いって診断も出た。

って、ことはつまり、長期の入院は必要ないってことになったわけで。
ただ、一週間ほどの拘束、一ヶ月ほどの閉鎖病棟での入院が続いたためだろうが、筋力が落ちていて足もとが少しおぼつかないし、終日無気力な様子。

なので、それがどの程度回復するかを見てから、ウチへ戻ってくることになる       だろう     なぁ。

私がやんなきゃいけないことはやんなきゃいけないだろうし。
でも、やれないことはやらないって、今から言ってるけど、やれることからも逃げたい気持ちもあるわけで、かといってたぶんやれそうなことを知らん顔してやり過ごすって事は出来ない私ってこともなんとなく分かってるし。

あれこれ何だかなぁなんだな。

ま、そん時が来たらそん時の事よ。ケセラセラさ 




って、言い切れたらいいなぁ な今の気持ち。