終わったよ

夢のように幸せだった9月が終わった。
それはいい。本当に幸せだったし、祈って待っていればまた幸せになれるのだから。

昨夜ひっそり終わったものはもう元には戻らないかもしれない。

10年6ヶ月の放送だったのだと。日付が変わった瞬間に停波したれでぃおあい。

偶然出会った試験放送がもう十年も前だったのかと驚いた。
なんとも心地のよい音楽がいっぱいのラジオ局。
新しいものを追いかけるのではなく、おしゃべりがうるさくもなく、カタコトの日本語を話す外国人が、おんもしれーー!って気に入って、それから、NHKかれでぃおあいか、ラジオをスイッチオンする時は、家にいても車に乗ってもどちらかが私のBGMだった。(すまアルバムを聞く以外はね)

そのお気に入りのラジオ局が9月30日で停波なのだと。
なんだ、停波ってと、最後の生放送をいつものように夕食準備から聞いた。

カウントダウンの数字がどんどん小さくなっていくと、とっても悔しくなってきた。なんで停波なんだよって、それをぐってみたら、なんと放送免許も返上しろって新聞記事でなんとなーーく追い詰められてるらしいって書き込みをみて、こりゃなんかせにゃいかんって気になって、存続願う署名ってのを見つけてしてきた。

いよいよ最後って時になるまで、しめしめめそめそお涙ちょうだいなんてしないよーーーって、最後まで音楽を楽しむんだよって、それの最後の曲がアバの”Thank you for the music”。
そして時報前のラジオ局の周波数の案内とこれで停波って生アナウンス(泣き声になるのをこらえてるように聞こえた)の後、数秒の無音がザーーーって砂嵐の音になった。

今日もチャンネルを合わせてみても、ザーーーだけ。


本当にラジオ局がなくなってしまったんだ。
なんでスポンサーがつかなかったんだろう。東海圏の企業になにかしでかしたんだろうか。
そんなことも思ってしまう。


あったものがなくなってしまう 諸行無常って こういうこと? なんてね。