平常にもどる

一昨日の朝、娘と一緒に車で家を出て、昨夜ひとりで電車に乗って帰ってきた。
中部地方を太平洋側から日本海側へ3時間半ほどかけて車で移動する。
近そうで案外遠くて、遠いと思えばそれほど遠いとも思わず、なんとも不思議な距離のところなのだった。
途中トンネルとトンネルの合間に見える山頂が白くて、これが日本の屋根かしらなんて思ったけど、即座に否定した娘の言ったとおりだった。
今朝の番組で金沢放送局の人が白山に登っていて、どうやら地図から見れば、一昨日私たちが見ていたところ辺りらしく、日本3名山“白山”の神秘 落差90メートル以上 幻の滝がつくりだす“氷のつぼ”の映像が流れていた。
ああ、あの山は白山だったんだわね。

住まい探しのお供をちょっとして、日本海側から太平洋側まで電車で移動してきた。

車窓からまっすぐ横に沈みかけてる太陽が地平線の上にぼんやり浮いていた。
特急電車なのだけど、新幹線のコーーーって音に慣れてしまった私には、がたんごとーんがこーんがこーーんの音で寂しくさせられてしまった。
すっかり日が落ちて真っ暗な中を走っていく電車って寂しいって、何十年ぶりかに味わう感覚。
なんて感傷にふけってるのもほんのつかの間のこと。
缶ビールを空けて駅弁を食べて息子からの電話で起こされるまで一寝入り。
あとはぼんやりしてる内に名古屋駅に着いた。
やっぱり遠いようで近いし、長いようで案外短かった電車での移動。
ちょっとした一人旅気分を味わった。

でも一晩寝れば、やっぱりいつもの日常に戻ってしまう。

娘は新しい環境での日常が始まる。
息子は新しい環境を求めての活動まっただ中。
どちらも精一杯務めて元気でいて欲しいと、やっぱりいつものように思う私でありました。