さみしくて

京都の部屋を引き払い、荷物もすべて家へ送ったあと、二日ばかり家にいた娘がまた京都へ戻り、そのまま新人研修地である東京へ向かうという。
そんな娘を送った昨日から、気がゆるむとついべそべそと泣き出しそうになって困った。
今まで何回も家から出る娘を送ったのに、大学入学時と同じような寂しさを抱いている。
何が違うのか分からないけど、またまた母としての役割が終わってしまうって事を感じているからだろうか。

ここ二日は本当にたくさんおしゃべりをしたような気がする。
とてもとても楽しかった。
おしゃべりをしながら学生時代の荷物を仕分けする娘が、もうほんとに子供じゃなくなっていた。

頼もしくもありいとおしくもありそしてさみしくもあり で、酔っぱらった夜中に目が醒めて浮かんだのが、たびだちのうたの最後の一節。

さあ今 未来へ 飛んでいけー


たまには羽を休めに帰って来てくれたら嬉しいな。

私が骨休めに遊びに行けたらなおいいな だす。