わからんかった

不条理って何?と、ぐってみた。wiki不条理演劇の記事を読んでみて納得(アドレスリンク失敗なので)。
カーテンコールが終わっても、さっぱりなんだったのかが理解できないし、ま、わからんでもいいかっとも思える。
一緒に観た予習済みのKさんも、分からなくて良いっておっしゃったので、分からんって事も正解なのかな。

それにしてもごろちゃんがとてもとてもいい。真ん中よりちょい前の真正面の座席だったので、舞台も真ん中から全部見えるのもよかったのだろうけど、何より目の前のごろちゃんの目が
こんなんで、きらっきらしてて、時にはじんわり涙をためていたりして、そんな目で見つめちゃダメだよって、声を上げたくなるくらい、今までで一番かわえくて素敵でもうどうしてくれようってごろちゃんだった。

その瞳は、まっすぐなこころ、怒り、いらつき、哀しい諦めを現していて、話し方もそれとちゃんと繋がっている。
そうなの、声もいろんな色になってたの。
技巧ではなく、それがあるがままの感情のすべてを現している。

wikiの説明によれば

不条理演劇では、登場人物の行動とその結果、時にはその存在そのものが、因果律から切り離されるか、曖昧なものとして扱われる。登場人物を取り巻く状況は最初から行き詰まっており、閉塞感が漂っている。彼らはそれに対しなんらかの変化を望むが、その合理的解決方法はなく、とりとめもない会話や不毛で無意味な行動の中に登場人物は埋もれていく。ストーリーは大抵ドラマを伴わずに進行し、非論理的な展開をみせる。そして世界に変化を起こそうという試みは徒労に終わり、状況の閉塞感はより色濃くなっていく。

とある。

ごろちゃんはなんの力みもなく、その舞台にとても合っていた。

希望も持てない、楽しさもない、自分の負ったハンデを強調しないと存在価値がないなんて、そんな演目では観る方も辛いけど、私の観た下宿人以降のごろちゃんの中では一番よかった。

また舞台をやるなら、あれくらいのハコでごろちゃんのエンジェルボイスを存分に浴びられる古典劇が観たいなぁなんて思ったのでありました。


何回行くんだの卒業旅行で観られなかった娘も、社会人になる前に観られるとよかったのにねぇ。