わざとですかい?

年取ってくると草花を愛でるようになるっていうけど、花の名前などちんぷんかんぷんの私も、ここのところ一つ二つ庭に草花を増やしている。

春頃、アピタのお花屋さんで花のすっかり終わった葉っぱだけ元気そうな君子蘭の鉢が350円で見切りワゴンの上にあるのを見つけた。
なんかすっごく安いじゃん。今花はなくてもまた来年咲けばもうけもんって、ダメ元でもいいやのつもりで買ってきた。
夏の過ごし方をぐって、水やりと日焼けには気をつけていたら、先々月くらいに途中葉が2枚ほど黄色くなりかけて少し慌てたけど、その後たいした事も起こらず、淡々と水やりだけしていたら、先々週くらいに葉の間から花芽がでてるのを見つけた。
またまたぐってみたけど、この時期の開花についての記事が見つからずこのまま咲かせていいのかとドキドキしていた。
こっちの気持ちなんぞお構いなしに、どんどん花芽は伸びてつぼみも色づきふくらみ、ついには8つの花が全部開花しそうになっている。
ホントはもう少し濃い色の花がいいんだけど、こうなったらなんでもいい。
全部咲いたら写真を載せるね。
義母が君子蘭を毎年咲かせていた鉢は、亡くなってからあっという間に土だけの鉢なってしまった。
それがずっと気になっていたので、義母が亡くなった年に近くなってきた今またその花を見られるのは、なんだか不思議だけど嬉しい気持ちになっている。


もう一つ。やっぱりアピタでなにやらフェアをやっていて、くじを引いたら観賞用のバジルの栽培セットがあたった。これをもらって早速種をまいたら、あっという間にずくずく芽が出てすくすく伸びて、ちいさな箱の中でぎゅうぎゅうになりそうなった。
それを間引いて、植えてはおじいに抜かれ植えてはおじいに抜かれを繰り返す不遇のプランターに植え替えた。抜かないでのお手製注意書きをさして。


昼から畑へも行かず暇そうにしていたおじいが夕方ちょい前から庭で雑草を抜き始めた。
先日も、雑草に埋まりかけてたミニバラ(救えず)と、おじいが見向きもしないでいた菊に鉢に間借りしていたラッキークローバー(なんとか復活)を抜かれたばかりなので、抜かないでの注意をしたおいた。


でだ。庭には一人ばえのしその葉がある。今夜はそれを薬味に使うつもりだった。
まぁまぁいい感じに葉が出ているのを、昼には確認しといたから。
さてって、支度前に庭に出ると、ごっそり雑草と一緒に抜かれてるじゃない。
あぁ。もう。なんですかい?
なんで、私が使うと決めたその日に抜くですかい。
もう、なんかわざとしか思えないじゃないですかい。

夕食時に一言いおうかどうしようか。
うん。止めておこう。こうして小さな衝突は免れたが、私の気持ちの中には小さなとげとなって残ったのであった。ま、しらんうちに抜けてしまうだろうけどね。

無事に育つって たいへんたいへん 天敵おじいとの戦いはつづく だす。