足あと

娘のいない娘の部屋から足あとを残しておく。
満腹で幸せ。娘の受験のときに始めていった串揚げやさんで一人の夕食。
これが最後かも?っていいながらカウンターに一人座る。
入ったときは満席だったカウンターに少し空席が出来たとき、カウンターの向こう側の店長(と隣の常連さんのような人が呼んでいた)が一人の私に少しずつ声をかけてくれる。

というより、入ってすぐに、”お元気でしたか?”と声をかけてくださった。
足掛け6年で両手で足りるくらいしか顔を出していないのに、覚えててくださったことに驚く。
娘が京都から離れるまでに行っておきたいお店のひとつであった『大岩』に行けて本当に良かった。

あー美味しかった。
最初に訪れたときから変わらない美味しさで嬉しかった。
こうして私も京都にうすーく足あとを残しておく。

娘の卒業までにはもう一度来たいですって話したら、愛知県は近いからまだまだ数十回は来れるじゃないですか、とおっしゃる。


そんなに来れたらいいなぁと思うが、それはちと難しいだろう。

それでも数少ないチャンスを存分に活かしたいと思っているのであります。
今度は時代祭りかな?っていうと、娘は嫌がるだろうな。