噂って

おやじの親戚はだいたいがこの辺りに固まっていて、誰かが亡くなると一周忌まで月命日に集まってお参りをする事になっている。
が、今年の12月まで毎月集まるところへは、なんでか月水金の曜日(送迎をしなきゃいけないので参加できない日)と集まる日が重なってほとんど参加できないでいた。
今日久しぶりにお参りに行ってきたら、お経を上げた後の雑談で、13日に起こるはずだった地震の話をみんながしていた。なんと、そこにいた私ともう一人くらいをのぞいて、岡崎震源で丑三つ時辺りに起こるという噂を信じて、朝まで寝ないでいたとか、現金やら保険証やらを大きな袋に入れて(80歳を越えてるのでそれを持って2階から降りれんだろうってその娘が笑ってたけど)枕元に置いて寝たとか、いつもは玄関とか扉をガッチガチに締めて寝るけど、いつでも出られるようにぱぁぱぁにしてたとか、なんでそんな事になってるのかものすごく不思議な気分だった。
その人たちはネットもしないし、そんなに広範囲にわたってお付き合いがある人たちではないはずなのに(だって、同じように話題に乗せたサブプライムもリーマンも全然知らなさそうだったよ)ほとんど全員がその地震の為の準備をしていたというのだ。

んーー。風評ってこういうこと?どこからどうやって伝わっていくんだろう。
噂の波状攻撃ってすっごいなぁというか、ちょっと背筋が寒くなった。

そうそう、一人のおばさんの知り合いが床屋さんをしてるんだけど、その日は開店休業状態だったったって。名古屋市内の話らしいんだけど。

私も夏前にその話を送迎してる中3男子から聞いたけど、全然信じなかったんだ。外国人の予言者が(予言者ってのがまず怪しいじゃん)なんで、岡崎なんてピンポイントが出来るのか。ありえんじゃん。と、私は一笑に付したのだった。

でも、この噂の広がり方はすごかったよ。モーニングで行く喫茶店でもそんな話しをしてるじーさんたちがいたし、デニーズのレジには佐久間式ドロップが置いてあって、13日の為にどうですか?なんて声かけられるし、小学生たちはみんなで学校でお泊まりできるから(避難先の事らしい)なんだか遠足みたいに楽しみにしてるみたいだしってレジのおばさん言ってたし。


でさ、ほんとは食べられないような米が出回っちゃってるからこわいよねとか、原油価格はとうに100ドルを切って90ドルも切ろうっていうのに店頭価格がいつまでも高いのはどうしてなのとか、そういった話しにはならないのは何でなんだろう。
なんだかなぁ どうなんだろうなぁ いいのかなぁそれで な気分だ。