むん

おじいがうずうずしてるのは山だったところが宅地造成されたところの地所で、今住んでいるところではないので、まずは安心しておかれよ。

夕方、塾のお迎えに行って戻ってきたら、バスのところに乗用車が停めてある。
なにやってんだ!昨日連絡があったっぽい(おじいに取り次いだだけで詳細は分からない)建託やだろうと自分の車を車庫へ入れる間も惜しんで家へ走っていった。

玄関で人の話す声が聞こえる。息せきって扉を開ければ2人の男のひと。
「車!!駐車場に入れられました?!もうすぐバスが戻ってくるので移動してもらえませんか?!」
「あ。申し訳ありません。」
と、一人が車へ戻る。私も自分が乗ってきた車を車庫へ入れるために戻る。
ちょうど、送迎のご父兄もいらしていて、車がスムーズに動かないで一瞬困った状況になっているところへ、おやじのバスが戻ってきた。
「なんだあれ?」
「ほんだもんで私が走って呼びに行ってきたんやがん。」
私が車を車庫入れしてる間に、もう一人もそこへ来ていた。

もしも建託屋と話が出来る機会があれば聞いてみようと思ってた事を言ってみた。
「どうして、夜にいらっしゃるんですか?」
・・・・・・・・(答えられない様子)。やっと口を開いたら、「すいません。」とだけ。
「昼間では駄目なんですか?おじいは昼間でも、お約束をすればちゃんと待ってると思いますよ。」
「はい。すいません。今度は昼間で。今日は夜しかこられなかったので。」
「じゃ、どうして昼間時間のとれる時に来られないんですか?そんなに焦って今夜来る必要があるんですか?」
「いえ、そういうわけでは。資料をご用意したので持ってきたんです。今度は昼間にします。よろしくお願いします。」
「はぁ。でも私は反対なんで。」
「あ、そうですか。」
で、もう一人上司っぽい人が移動させていた車の方を確認していたので、私もその場から離れた。

昨夜の電話からどうやら夜にくるっぽい事を察していた私は、それがすごく嫌だった。
3時以前ならいざ知らず、そんな陽がが落ちる頃にはいつものおじいはもうしらふではなくっているし、暗くなってからなんていつも寝ちゃってる事もある時間だ。
そんな時間を狙って来るって事がまともな会社のすることとは思えないのに、おじいがそんなそぶりも見せずに電話で訪問OKの返事をしてる事が、昨日の怒りのきっかけだったのだ。

今日こんなのも見つけて、借金の額の大きさに驚いた。

昨夜これが元でおやじと言い合いになった。それを今朝おじいに訴えてるおやじ。
「ほんなもんやらへんわ。」(朝いちは大人しいのでそんな事も言ってみるらしいおじい。空気を読んでるのか?)
「一人で決めてかんに。資料もらったらちゃんと見せてよ。」
「あたりまえやがや。」


土地だけで持っていてもいいものをなぜわざわざ一億近くの借金をして人も住めんようなアパートを建てる必要がある?

順番でいけばおじいが先に逝く。もう、75を越えているし、いつぼけが始まるかわからんのに(最近ホント話が出来なくて困る事多々。)その後に、こんな大きな借金を残されたら私たちだけじゃない、息子や娘までに影響がでるではないか。
そんな事も想像できないおじいに腹が立って仕方なかった。

おやじはもしもおじいが一人で勝手に契約をしてしまうんだったら、ここから出て行くと言ってる。
それはなかなか非現実的な事ではあるけれど、今回の事は私たちには結構大きな事件である。

私は土曜日の事もあって(義弟がここを自分の家であって、自分が一番おじいにかわいがられていて権限があるつもりでいるところがむかついていて)、もしもおじいが一人で暴走するならもうおじいの世話はしたくないっって気持ちになった夕べだったので。

なんで、法科大学院の人にほんのーり聞いてくれるのならば、きっと裁判例などがあるだろうからそんなものを調べてもらうと助かるんですよ。

内孫で初孫である娘は思いの外大きな力をおじいに発揮できるので、大きな防波堤になってくれるだろうと思っていたんであります。

無理のない程度でそんな事ができればお願いしたいです。


そうそう、こっちは陽が落ちてからはとても涼しいですよん。