幽霊の正体見たり枯れ尾花 か?

小さな小さな茶色の粒を見るとどれも蚤に見えてしまい、とりあえず指の腹で挟んで逃がさないようにする癖がついてしまった。

ああ、もう。

発生元なった物置小屋の床にねずみ取りを置いておいたら、なんと地中から出てきたばかりの蝉が張り付いて、殻から抜け出そうともがいている。

私にはどうにもしてやれない。7年もの地中生活を終えてやっと出てきたってとこで、なんでそんなものの上に張り付いてるんだろう。
そこは物置で、屋根もあるし、確かに床に穴が開いていてそこから地面は見えるけど、ほんの数センチの隙間だぞ。

結局蝉になれずに半分脱ぎかけのままそこで動かなくなっていた。

私の足が赤い斑点だらけなのも、ノミ退治出費がおおくてやんなるのも、蝉になって空を飛べずじまいのなのも全部全部あの居候猫の置き土産のせいだ。

天災はいつもいきなりふりかかる って事だな。

それにしても終息宣言までの道のりが全然見えないのがいやだ。