ぼなぺてぃ

何時以来の京都か忘れてしまったくらい久しぶりの娘の部屋。
相変わらずの散らかりように、返ってほっとした気持になるのもどうかと思うが、今私が寝ている部屋よりゆっくり落ち着くってのが面白い。

ホントは娘といくはずだったカリギュラだが、直前に煮詰まった状態でいる今の自分にはとても楽しめる演目ではないので、舞台じゃなくて最近気に入ったバンドのライブへ行きたいと言い出して、いきなり宙に浮きかけたチケットを引き取っていただいたNさんと一緒に観た(急な話だったのにご一緒していただいてホントにありがとうございました)。

なんとも難解な舞台であった。本を読んで行ったのに、舞台ではさっぱりカリギュラって人のことが伝わってこない。蜷川さんはどうしてこれを選んで、何を表現したかっただろうねぇ。
本を読んだ後の方が、カリギュラのかなしさが理解出来たような気がするんだよな。

一点の嘘のない真実の生き方を突きつめてそれを目で見られるようにするたった一つの方法をカリギュラは実行したと私は読んだんだけど。
俳優さんたちはみなさんなかなかよかったと思う。オペラグラスを忘れたので、表情ははっきり読みとれなかったけど、横ちん(プログラムが手元にないのでフルネームが思い出せないの)は今まで見た中で台詞回しなんかが一番よかった気がする。なんか惜しいなぁって感じの舞台でした。


で、ライブ終わりの娘と合流して、三人でちょっと飲み。いろんなトリ料理がどれも美味しくて満足満足。
最終のJRで京都へ移動。学校へ戻った娘が部屋へ帰って時に起こされないように耳栓をして寝た。
ホントに久しぶりに、ゆっっっくり眠れてここしばらくつきまとっていた頭痛からも開放されたのが嬉しい。

夕食は娘が下調べをしたフランス人シェフのお店へ。
目の前でシェフたちが料理をしてくれるのを見ながら、一品一品「ぼなぺてぃ」と出された料理をいただく。
が、なんだか私のノリが場所に合わないよっぱノリで、娘がマユを顰める。楽しかったんだかなんなんだか。

本当はもうちょっとゆっくりじっくりいろんな話を聞きたかったなぁと、反省しているのでした。

その日の実験は結局失敗だったようで、この後の残り少ない時間で実験が成功するようにと願ってる母なのでありました。


まとわりつく頭痛 主婦とか妻とかがダメなのかもしれない 普通の日 だ。