いちにちにさんおくえん

娘が先週勧めてたNHKスペシャルを録画してみた。だってすまの裏なんだもん。

溜息出るというか悲しいというか、とにかくお金が儲かりゃいいって、それだけでみんなが動いてるのを映していた。そればっかじゃない人もアメリカにはいるのかもしれないけど、テレビで映ってたアメリカのトウモロコシ農家は、一日何回もネットでエタノール製造工場の買い取り価格を確認し、1セントでも高く売り、価格が低めなら貯蔵庫で保存して価格が上がる時に売るんだと、このところの好景気にウハウハらしい。
でも、まだ農家はちゃんとトウモロコシを生産して、それを収穫して売るんだからそれは当たり前だ。

需要と供給のバランスが取れて、それが穀物価格が決まっていたのに、今は全く通じないと穀物相場の人が嘆いていた。

で、なにやらファンドって奴よ。
エタノール燃料産業を国が後押ししてるからって、実物を売買しないのに、コーンを買うと言って、とんでも無い大きなお金をつぎ込み(パソコン上で数字を入れるだけだけど)、相場価格を押し上げ、つぎ込んでは価格を上げ、で実際に何トンものコーンを買ったことになってて(でもパソコンの数字上だけ。だってそんなに実物なんて収穫されないと思うもん)、買ったことになってる値上がったコーンを実物もないのに、コーンを売ったことになって(パソコン上の数字だけ)で、儲けが何億円なんだって(誰かハッキングしてあの数字を動かしてファンドの奴らをあたふたとさせてくれないかなぁ。数日システムダウンでも面白いと思うけど)。

よくわからないけど、それが市場ってやつなんだろう。
毎日PCのモニターをみて、刻々と動く数字だけをみて、大きなお金(ってホントに手にしてるのかって不思議だけど)をやりとりしてるのを見てたら、なんて卑しいんだろう人ってと悲しくなった。


でさ、今どんどんエタノール工場が建って、それも24時間フル稼働で燃料を作るんだって。

なんの為のエタノール燃料だってことよ。工場稼働させるのはなんのエネルギーを使ってるんだろう。
何度も言いたくなるが、24時間フル稼働させるのに、なんのエネルギーをどれだけ消費してるんだろう(そこの説明は無かったわね)。どえらい量のコーンからできる燃料はとんでもなく少ないじゃないか。
あれだけのコーンを食品にしたり、飼料にした方がまっとうな暮らしをしてるって気がするのに。
だいたい、コーンちゃ食料じゃないか。飼料になるための物かもしれないけど、それは命のサイクルの中で生きてるもんじゃないのか。
コーンを作って車を動かす燃料が出来て、お金が儲かるからファンドってワンダホーなんだそうだ。

食べられるものをわざわざなんで遺伝子まで組み替えて車を動かす燃料を作んなきゃいけないんだ?バチアタリめ!と言いたくなるのは日本人だからか?
牛の糞で燃料をってスレを昨日見た気がする。なんとかなんないんだろうか。

というより、もはやダメだろうな、とにかく儲かりゃいいんだからってそんな考えの人が大きな世界を動かしてりゃ。

今におっきなしっぺ返しがくるんじゃねーかと思うが、巻き添え食うのはまっぴらゴメンだ。

ああ なんか分けわかんなくなってくる とかくこの世は生きにくい だろうか。身の丈って大事だよって思うね。