思うこと

ヴェニスの商人を観た。シェイクスピアは読んだことがなく、粗筋くらいは知っておこうと映画をみていった。
その時も感じたけれど、なんでこの演目が喜劇といわれるのか全然理解出来ない。
ゆだやじんが何をしたんだろう。私って全然不勉強なのでゆだやときりすと教の関わりわからなくて、金貸しシャイロックの全財産を奪って改宗を強要するきりすと教徒ってのに、もの凄い嫌悪感を覚えた。ミッションスクール出身って自分が恥ずかしくなった。この先この演目をみたいとは思わないだろうな。
で、やっぱりシャイロックの市村さんは素晴らしい。きっと脚本の意図をちゃんと表現しているんだろうなぁ。だって、市村さんの台詞しか胸に響いてこなかったもん。藤原はかっこえくていいんだけど、相手役とラブラブって風には見えなかったんだよねぇ。そのてらしましのぶさんは、肝心なところの台詞をよく噛むんだ。その度に興ざめしてしまって、全体がなんだかちらばらちらばらしてるなぁって感じた。
一番前の席から熱い視線を送っていたせいか、最後のカーテンコールではけていく市村さんがこっちをみて腰の辺りで両手をひらひらさせてくれたので、思いっきりおかえしひらひらをしてハートの交換をしてきました。


で、一度息子の部屋へ行ってから二人でビルボードへ。
ぴあで発券したチケットでは予約番号がないので予約番後の発行をしてから入場ってことを知らなくて(よくみるとちゃんとお店に連絡しろってチケットに書いてあった)ちょっととまどったけど、お店の人たちはとてもスマートに案内してくれた。
演奏開始時間までの間の食事を済ませられればよかったんだけど、時間が足りなくて食べながら飲みながら演奏を楽しむことに。席はいわゆる見切れ席。私たちの奥にはもう一つしかテーブルがなくて、きっとそこからでは音を楽しむしか出来ないんだろうなあと思ってたところへ、20代前半ぽい男女2組が案内されてきた。
座った途端もう居酒屋コンパののりでしゃべり出す。演奏がブルースだろうがバラードだろうが(ま、静かな曲ってことね)MCだろうが全然お構いなしにしゃべりたおし笑いたおし、もううるさいったらありゃしない。舞台下の席の人たちもこっち振り返る。
や、私たちじゃないからっていいたくなるけど、それは振り返れば一目瞭然。お手上げって感じで回り全員が諦めムード。途中、そのテーブルのオーダーをとってた人と目があったので、しーっっ訴えたら、その場で注意をしてくれた、無駄だったようだけど。75分の演奏中、ほとんで騒いでいたそいつら。
演奏が終わった後、ほとんどの人が席を立ったのを驚いていたが、あたりめーだろ!演奏を聴きにきてんだからさってぼそっと言ったら、
「すごいですねー!みんな演奏が終わったら帰っちゃうんだ。」と臆面もなく私に話しかけてきた。
にっこり笑って、
「当たり前ですよ。演奏を聴きに来てるんですから。」
「あー私たち場違いですね。」
にっこり笑って、
「そうですね。来るとこ間違ってますよねー。前の席のみなさんも気にされてましたしねー。」
「そうですよねー。でも、この空気が我慢出来なくてー。」

・・・はあ!だったら来るんじゃねーとは言わなかったけど、愛想笑いをして席を立ってきた。

演奏自体はとってもよかった。すっごいいいよー生演奏。隣の席がとんでも無いヤツじゃなかったらもっともっと楽しめたのにね。

で、演奏が終わったらオーダーストップで飲み物を頼み損なった息子といろんな意味でリベンジが必要ねってと、いつかまたを約束する。今度はブルーノートに挑戦でもいいかな。


娘とすごして息子とすごして楽しかったなぁ。家へ戻ってきて、一人暮らしの子供たちを思ったらしんみりしてしまった。


そうそう、へいじゅーどってもしかしてゆだやの人歌なの?って気になったんだけど、見当違い?
映画でゆだや人をじゅーどじゅーどって言ってたから。