捻じ曲がる。

今日学校から傘を持って帰ってきました。
以前雨が降って止んだ日に置き忘れてきた傘です。
自転車で登校しているので晴れた日の傘は自転車のかごに突き刺して運搬します。
なぜなら取っ手にかけておくと落ちるし、巻き込む可能性があるし、自転車の側面に引っ掛けるには100円のビニールでもない傘は長さが足りないのです。
そして今日もいつもと同じように傘を自転車のかごに刺して帰宅の途についていたとき、不意に傘がかごから抜け落ちたんです。
でも偶然にも取っ手の部分がかごに引っかかり地面に落ちなかったんです。ラッキーでした。
その幸運を大切にしてすぐにかごに引き戻せばよかったんですが、めんどくさがりーの私はそのまま自転車をこぎました。傘はかごから完全にでており、車輪のそばを危なげに前後左右とゆれておりました。
そしたらそんな状態から当然予想できることである、車輪に傘が突っ込むという事態が起こりました。あっちょんぶりけです。
いきなりがりっとかいって自転車が急に止まり私は慣性の法則で前に進み続け自転車が地面に大きな音を立ててぶつかって私は奇跡的に7.5cmヒールのサンダルで二・三歩歩いてからこけました。
場所は世界遺産の下賀茂糺の森。修学旅行生が楽しげにバスに乗り込んでいるその100m先で私の自転車の前輪は100円の傘で貫かれておりその泥除けは大きくひん曲がりタイヤのゴムに突き刺さっておりました。
ああこうも悲しい出来事がどうして朝早くからの研究室引越しで疲れている今日起こるかな。


とまあ、ぶちぶち言っててもしょうがないので手を真っ黒けにしながら力技で修理して帰ったんですが、それにしても世間の風は冷たいです。自転車の泥除けををひーこら言いながら素手で曲げている私を明らかに見てるのに、目線が合いそうになると誰もが見てみぬ振りをして散歩を続け去っていきました。そんなら最初からじっと見るなよといいたい。嫌じゃないか。

とりあえず、こけたくらいで泥除けが直角になるようなアルミで構成された安っぽい自転車は買ってはいけないと思いました。私の自転車は前後輪を結ぶ軸にFINE BIKESっていうシールが張ってあるくらい安っぽいのです。良い自転車って書いてある自転車、私の以外見たことない。
今度はステンレス製のを買おう。