泣いてなんかないもんね

今朝は学校があった時と同じ時間に起きて、学校へ送っていくのと同じように駅まで送っていって
「じゃね。」
「ん、ありがと。じゃね。」と、1月まで高校へ行っていた時と同じように見送った。
起きてから、出来るだけ会話をさけていた。話すと泣いてしまいそうだったから。
息子も同じように思っていたらしく、話しかける代わりに、私の肩や背中にそっと手を置いたりしていた。

今日は一人で行ったことのないアパートの管理会社で部屋の鍵を受けとり、部屋で電気屋さん、ガスやさん、宅急便やさん、布団屋さんを待ち、荷ほどきをしながら一人暮らしを始める。

いつもなら心配で心配で我慢出来ずに途中で連絡を入れてしまう私だが、今日は”部屋へ入ったら連絡ちょうだいね”のメールだけ入れて、息子から連絡があるまで待つことにした。
朝早く駅で見送ってからお昼過ぎまで全く連絡はなかった。と言うことは、途中で困ったことなどなく順調に進んでいると言うことなのだろうと思い自分を落ち着かせていた。
といっても、端から見たら落ち着きなくそわそわしているように見えたことだろう。

今日は朝から明るく晴れて春らしくとてもいい日だ。不思議なもので、空が晴れているだけで万事上手く行くように思えて安心出来るのだった。

昼過ぎに、もう電気屋さんが来てくれていると、電話が入った。

うん。大丈夫そうだ。当たり前のことかもしれないが、今まで何かと手を出しすぎていた(かもしれない。私には自覚がないけれど)息子が、一人で暮らし始める事への心配が少しなくなった。

なんて行って、明日には一緒に部屋の荷物を片づける為に私が上京する。

昨夜おじいになんで一緒にでかけんのや?と、言われたので金曜に上京する予定を一日早めて明日行くことにしたのだ。
「入学式なんかは親が出んでもええが、屋越(引っ越し)は一緒にしたらなあかん。」
「さっき息子から電話があって、何人か一緒に引っ越してきたらしいよ。隣の人は親と一緒だったってさ。」
「当たり前だわ。やごしは親が一緒にやったらなあかん。」
「うん。昨日おとうさんにそう言われたで、だんなと話して明日行くことにした。」
「ほりゃ、ええ。そうしたらないかん。」

ということで息子の部屋の片づけをして、日曜の入学式を見学をしてから私は家へ帰って来る予定だ。

きっと明日は今朝家を出た息子とはまた違う顔になっているだろう。
寂しくもあり 楽しみでもあり ・・・子離れできるかなぁ 

って、ことで私は泣いてなんかないもんね。

今日はほんのすこしだけべそりました。でも娘の便りもあって息子からも電話が入って嬉しい気持ちです。
それにしても雨女ぶりはまだ健在のようね。ま、気疲れしすぎないように、お互いに気楽に過ごせるといいですね。