望郷の念。

というほどでもないのですが、最近あるCMをみると実家のすごい近場にある、ある場所を思い出します。
そのCMの雰囲気とあいまってなんだか胸にすっと風が通るような物悲しさを覚えます。
まさに、「 ああ、本当の私に帰っていきます。」といった感じです。
ではそのCMをどうぞ。
大分むぎ焼酎二階堂CM「未知の力」編
これはそちらで流れているのでしょうか?ちょっとわからないのですが、見ていたらああこれね、でもどこのことを言っているの?と思うことでしょう。
全編大分で撮影された映像であって、一見したところでは瀬戸となんら関わりがないように思えることでしょう。でも相当のダムマニアならもしかしたらわかるかも知れない。
ということでキーワードは、ダムの水流の映像です。
CMの冒頭部に出てくる白水堰堤の美しい流れとフォルムはダム界では有名らしく、特にダム一面に現れるうろこ状の水紋は多くの人を惹きつけてやみません。
私はダムマニアではないのですが、地元大好きやろうなので地元情報にはちょっと詳しく、瀬戸の馬ヶ城水源地に水が流れるときは美しいうろこ状の模様が現れることは知っています。
そのためこのCMを見るたびに馬ヶ城水源地を思い出し、地元を思い出すのです。
そしてあの静かな森を思い出すのです。


さて、このうろこ状の水紋は非常に珍しいらしく、わざわざこれを見るために遠方から来る人もいるらしい。
その皆があこがれる流れの様子は、瀬戸の公式ホームページに映像がありましたのでどうぞ。
瀬戸百景−せと・まるっとミュージアム
右側の「ムービーライブラリー」の三角ボタンを押してください。美しい流れが見られます。いかにもな役所の紹介ビデオなのは気にしない気にしない。

ちょっくらグーグルで調べたところこの馬ヶ城水源地に触れていた記事を数個見たので以下に列挙します。
馬ヶ城ダム:d@m encyclopedia
馬ヶ城ダム 鱗の水紋:社団法人日本土木工業協会
馬ヶ城ダム(愛知県) 水道週間):滝・ダム


なんかそこかしこで一般公開はしてません、と書いてありますが、一、二年ほど前、あの堤防がが決壊したら実家が鉄砲水にやられるという不穏なうわさを聞き、こりゃ視察せなあかんということで、立ち入り禁止の表示もなんのその(ほんとはいけません)、市民の権利だ当然だとばかりにずんずん進み(ほんとにだめです)、事務所に「あのー、水源地見たいんですけど」といってみたところ「あ、ぜんぜんいいよー」といわれ、一人で例の堰提の上を歩き一人ぼーっとしてきたことがあります。
そのご帰りにも一回事務所に寄ったところ資料館を見せてもらい、なんだか水を飲ませてもらって世間話をしてきまして、お土産までもらって帰ってきました(愛知の水)。いい人たちだ。なんだか農学部、ということにことのほか喜んでもらえてこちらもうれしかったものです。
やっぱり若い女の子は受けがいいですね。うん。今度は放水しているときにでも、大学を出るまでにも一回いけたらいいな、と思いました。すみません。

検索中みつけた本。ほしくなる。

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