テーマはテーマ

久しぶりにいつもの美容院へ出かけた。前回はどうしてもその日しか行けないのに(すまコン終わりの藤原舞台が続いて)行きつけの美容院が定休日だったので、初めてのお店へ行ったのだった。
ま、ちょっとした浮気をしたような後ろめたさを抱えて鏡の前に座った。いつもの美容師さんもいささかよそよそしい感じを纏っていた。
今日はどうされますか?とご新規さんのように言われ、
「エレガントな奥様風で」と答えた。

何となく放置されつつ(お客さんが多くて忙しそうだったけど)思いの外時間がかかったので、最後は”お仕上げ”をきちんとせず、ドライヤーで適当に乾かしてもらって帰ってきた。
いつもなら美容院へ行っても、なんのコメントもつけない息子が、
「あれ?おかあさん、サザエさんみたいだよ。」という。
はあん?テーマはエレガントな奥様だぞ!
「なんで、エレガントな奥様に見えん?」
「ううん。だいぶ古い奥様に見える。」と、がっかりなことを言う。

テーマはあくまでテーマであって、現実の物とは異なっているっていうのは相場だな。

あっ今思い出した。隣の席のおばさんは肩から頭皮までとても丁寧にマッサージをしてもらっていたのに、私にはそれもなかった。
「マッサージをするお時間もありませんか?」くらい聞いてくれても良かったのに、と文句も言いたくなる。お客はわがままなもんだな。