幸せ一杯のホテル

愛があふれてるホテルで、幸せだった。なんでか分かんないけど、慎吾が話すと泣けてきてしまう。笑いながら泣いてるという風。でも満員の劇場のあちこちから鼻をすする音が聞こえてくるのだから、泣き笑いをしてるのが私だけじゃないということだ。
哀しい状況だから泣けるんじゃなくて、なんでじわじわ泣いてるのか分からないけど、幸せで切なくて愛があふれてるから笑いながら泣いてたんだろう。
登場人物が全員その役割を全うしてるのも気持ちよかった。1話完結のように、それぞれの抱えてる問題は解決してエンディングを迎えてたはずだ。でも私にはその後が気になっている人物が二人いる。佐藤鴨とはまちゃん西田はいい年を迎えられたのか、私だけが分からなかったのだろうか。
みたにんが実際にホテルのカウントダウンパーティに参加してみたけれど、一人だったのでとても侘びしいものだったと、なにかで言っていたのを読んだ気がする。映画のエンディングはみんながみんなとても楽しそうで、ひとりで壁の花になってる人はいなかったように思うけど、みたにんが味わった侘びしさも私は感じた。群像劇が余り好きではなさそうな娘が映画を見たらどんなだったか聞いてみよう。

映画とは関係なくもう一つ気になってること。
いいともで慎吾はベルボーイになってたけど、制服の腕がぴっちぴちだった。映画の中では制服に余裕があったように見えたのは、気にしちゃいけないとこだったかな。