大活躍だけど

昨夜からの雪が前回ほどではないけれど、10cm弱くらい積もっていた。息子は今日は名古屋へお出かけの約束していたので、どうしても雪道を走って駅まで行かなくちゃいけなかった。私としては別にこんな日に無理して出かけなくてもいいと思うのだけれど、友だちと一緒に美容院へカットの予約をしているのだそうで、なんとしても出かけるつもりで用意をしていた。
おじいは畑仕事をしているので、ゴム長靴を2.3足持っている。いつもは玄関脇にごろごろと邪魔にされながらおいてあるのが、今回の雪に大活躍で、おやじも息子借りて履いている。今朝もおじいが息子のために、ちょっとブーツのようになっているのを出してきてくれた。
息子はお出かけようにしているお気に入りの財布の中身を確かめ、それをコートのポケットに突っ込み、おじいのブーツを履いて駅まで走っていった。
途中で息子から電話が入る。
「家に財布落ちてない?」
!!おおばかだ。出かけにポケットに財布を突っ込む息子に「財布落としたらいかんに」と声をかけた私に、
「落とすわけないじゃんっ」とえらそうに言い返したのに、このざまだ。
息子は来た道を戻り、私は息子の出かけた道をなぞって途中で落ち合うことにした。
見つける事は出来なかった。当然の結果だろうが、残念だ。現金は戻ってこなくても仕方ないと諦められるが、自分で貯めたお金で初めて買ったお気に入りの財布と、今年のオープンキャンパスでもらってきた大学の合格祈願お守りをなくしてしまったことがものすごくショックだった様子だ。
途中の交番に遺失物届けをして、息子は名古屋へ私はぐしょぐしょに溶けた雪道を歩いて帰ってきた。
おじいに報告した。朝、家の前の工場の人(外国人)がショベルカーで雪かきをして、かいた雪を川へ捨てていたので、もしかしたらその中に混じって捨てられてることもあるかもねと話したら、川の中へ入って確かめてくれたそうだ。やはり見つかりはしなかった。
おじいの長靴もおじいも大活躍だ。遊びほおけてる息子は9時過ぎても帰ってこない。おじいが川の中まで入って捜してくれたことはまだ知らない。
今日の日の記憶は息子にはどんな風に残っていくんだろう。