頭の中が眠い

飲み過ぎた日によくあるのだが、朝方ラジオ深夜便を聞けるくらいの時間に、目が醒めてしまう。酔った日のそんな時は、目を閉じていてもまた眠りの中に容易に入って行くことが出来ない。ただ目を閉じているだけでは、眠れないことに苛ついてしまうので、ラジオのスイッチを入れ、イヤホンを耳にさし、音を聞いてる内に寝てしまえればもうけものくらいの気持ちで時間を過ごす。
今朝方もそんなふうだったので、息子が学校へ行ってしまってから、少し朝寝をした。昼中は結構さほど眠くならずに済んだけれど、夕方からは頭の中が眠くてぼややんとしている。

おやじが随分前に買って面白かったからと「博士の愛した数式」を私に読めと薦めてきた。先週末くらいから読み始めて、途切れ途切れながらも今日読み終わった。10歳とは思えない態度のルートくん、高学歴ではないけど数学の理解力がある家政婦さん。なんだかアンバランスな印象の人たちが、本の中ではとてもリズミカルに描かれていて気持ちよく読んで行けた。
感想文の苦手な私にはどこがどう面白かったのか上手く説明できなけど、面白かったなぁと思う。
頭の中が眠い私は(眠くない普段でもだろうけど)、10歳のルートくんより子どもみたいだし、短大を卒業したけれどルートくんのお母さんほど博士の話が理解出来ない。でも数字が美しいと思える気持ちには共感出来る。舞台とか映画がらみでない本を読んだのは何時以来だろう。
お風呂とかトイレの中とかじゃなくて、本を読んだのも久しぶりだ。