運?運命?偶然?

お風呂の窓の所に小さな緑の葉が生えているのを見つけたのが11月中頃だった。育てるでもなく抜くでもなく、そのまま放置してある。庭に生えていれば、雑草として抜かれてしまう草なのに、妙な所に生えていると、どこかの”ど根性大根”のように、その成長を見守りたくなってしまう。最後の一葉のように、ひとつだけというものに、何か特別な情がわき、それを大事にしたくなるのだろう。庭に生えていれば抜かれてしまう雑草と同じ草なのに、なぜか抜いてしまえないのが不思議だ。

どこで生まれようと、命の重さは同じはずなのに。

難病の子どもを救うために、中日の選手が呼びかけをして募金を募り、1億円ほど集まったという記事を、先日おやじが読んでいた。その行為に文句を言うわけでは決してない。
良かったね、命を助けることが出来てと思うと同時に、何時も私の頭をかすめるのは、同じような難病で命を落としそうになっている子どもが全て募金活動をしてもらって助かるわけではないのに、その巡り合わせだけで命が左右されてしまうという事実もあるってことだ。人の寿命ってどういう事で決まってしまうんだろうと神妙な気持ちになる。

ここ1週間ほどの間に幼子が二人もむごい目に遭って命を絶たれてしまった。
本当に悲しいことだ。人のだろうと自分のだろうと、命を大切にできないヤツは大っ嫌いだ。