飲み過ぎた

短大を卒業後、それぞれが家庭を持って何年か経った頃から、今ではどいうきっかけだったか忘れてしまったけど、箏曲部の仲間6人で1年に一度は集まるようになった。結婚年数もバラバラで、当然それぞれの子ども達の年齢もバラバラだから、話すこともいろいろでいつもあっという間に時間が経ってしまう。
昨日もランチから集まったんだけど、私だけ握手会の為に中抜けした。
友人達はこぞって、なんで握手会なんかに行くのか理解できないし、しかも自分より随分年下の男ってのがわからんとか言い、行くならちゃんと覚えてもらえと「お酒飲んで酒くっさい息してきゃー」だの「ごはんつぶを口の端に付けってとってもらやー」だの「コーンを鼻の穴につめてきゃー」だの「そんなセーターなんかじゃなくて、胸の谷間の見える服にしなかんわー」だの、出かけるまでさんざん遊ばれた。
藤原と握手をして戻ってからは、飲み助の友人と飲んだ。飲んだ。飲んだ。飲み過ぎた。頭が痛い。そして、大切な藤原の記憶が消えていく。