もったいない

献立を考えるのがとても面倒な時がある。毎日毎日三度食事の支度をしなくちゃいけないことにうんざりするのだ。入れ歯もまともに入れていない歯抜けおじい*1は、自分の好みのものは多少かみ切れなくても口へ運ぶけれど(イカは好物らしい)、しいたけ、ニラ、えのきだけ、フライものなど見ただけで歯にひっかかりそうなものは、手もつけない。かといって、毎食毎食うどん、うどん、うどん、というわけにもいかない。
そんな時のお助けアイテムは「今日の料理」のスクラップブック。嫁に来る前から料理番組を見ることが好きで、陳健民とか村上何某とか土井だれやらとかのおじさんたちが太短い指で器用に料理を仕上げていくのを見ているのがとても楽しかった。テレビでゆっくり料理番組を見ることが出来なくなった頃から、テキストだけ買うようになった。家族の好みに合いそうなもののテキストを切り取ってクリアブックに保存を始めたのが背表紙をみると'94かららしい。
何度も作ったものもあれば、写真を見るだけのものもたくさん。今日も夕食の献立に行き詰まって、クリアブックを新しいものから遡っていた。
これは、いけそうだ、と思ってじっくり読んでみると、材料にビール・・ml(正確な数字は覚えていない)とある。
そんな、もったいない。家には料理に使ってしまうビールなんてものは無い。ワインを料理に使うことには全く抵抗がないのに。
その価値判断は何を根拠にしているのだろう。
ははっ、ただビールを飲むのが好きなだけさ。今も飲んでいる休肝日あけの水曜日 ほろ酔いで気持ちがいい。

*1:入れ歯の面倒を見るのが世話でしょうがないと歯医者で作ってもらった部分入れ歯をほとんど使用していない