出発の日

娘が今朝関空からイタリアへ旅立っていった。8月からのものすごくタイトなスケジュールのオオトリに位置する8日間なのだろう。トリはスマコン3Daysなのだが。
中学からの同級生との二人旅だという。今も同じ学部ではあるけれど、学科が異なっているので普段は全然といっていい程付き合いの無い友人から誘われてイタリア旅行を計画したらしい。
高校生の頃からイタリアへ行きたい行きたいと言っていたが、こんなに早く実現させるとは思っていなかった。
偉そうに言ってもそこはそれ、まだたかだが20年しか生きていない小娘のこと。それに加えて娘はぼけぼけだ。自分で自覚している以上に、実際はぼけぼけな娘だ。彼氏いない歴も20年になろうとしてる箱入り娘だ(これは同行の友人も同じではないかと推察する)。
日本人と見れば声をかけて来るというイタリア男に惑わされずに無事に帰ってくることを願うばかり。
てっきり旅行会社のツアーに参加してるものだと思っていた(確か私はそう聞いた気がするし、そうでなかったら反対してたと思う)のんきすぎる両親。
出発直前で個人旅行だと知ったおやじはもう朝から落ち着かない。心配で心配で仕方ない様子である。海外でも通じる携帯を持っているとは言っても、なにせまだ機上の娘。連絡のとりようがない。
自分がネット上で知り合った人たちに、イタリアの様子を聞いてさらに心配を募らせている。
私だって気になって仕方ないけど、バタバタしてもどうしようもないと思って腹くくってるのに、慌ててるおやじの態度でこっちまで心配が募ってくる。
私たちは娘たちが予定通りに無事関空に帰ってくるまで安心出来ないだろう。
とにかく無事にローマに着いて一度でも連絡が取れれば、私たちは少しは気持ちを落ち着かせることが出来るだろう。
あと1時間半ほどでローマ着の予定だ。家族の心配をよそに娘は今頃アルプスを越えているのだろうか。
息子の友人も今年は何人か海外へ留学している。その子たちのご両親はどんな気持ちで送り出したんだろう。私たちには到底無理なことのように思える、特に今日は。

お陰で燃え尽きて灰になっていたスマ後遺症から平常に戻ってきた。なんかちょっともったいない気もするのんき母でもある。