がっくし

4月から新しい英語の生徒さんが増えることになって、結構やる気を出して、英語の勉強なんかしたり、NHKのラジオも以前にまして真剣に聞いたりしていた。
昨年の4月からまだ一年しか教室に来ていない2年生のお子のお母さんが、3月一杯で辞めますとおっしゃった。
えーー!そんなぁ。結構楽しそうにやってたのに。4年生に混ざってやってるから、時々悔し涙を浮かべたりしてたけど、それに負けないでやってきたのに。やっと土台が出来たのに。残念で仕方がない。本人もすごくがっかりしてるようで、泣きそうな顔をしていた。
”英語、辞めたい?”と聞くと、
”(無言)”で、いやいやと首を振る。
”英語、続けたい?”と聞くと、
”(無言)”で、頷く。
お母さんは部活をさせるのでと言われる、が本人の希望ではなさそうな気がするのだ。だって、朝青龍とあだ名(勿論私たち家族の間だけで)をつけたくらいの体格のいいお子なのだから、機敏に動く事は苦手な気がする。大体、一週間に一度とはいえ、1年くらいつき合えば、運動が得意かそうでないか、動く事が好きがどうかぐらいは、察する事が出来る。
お母さんは、本人の気持ちを確かめたのだらろうか。
”英語辞めたくないって、おかあさんに言えない?*1”と聞くと、
”言えない”と、がっくり首を落としている。
地面を掘り起こして種を植え、やっと双葉が土を持ち上げて、これから花が開く、そんな手応えを感じてたこの頃だったのに。
どうして、子供の成長をゆっくり見守ってあげられないんだろう。
よその家の人にそんな事を言われるのは、余計なお世話なのだろうか。
親の先走った思いに振り回される子供を見たような気がした。私の思いが間違っていればいいけれど。

*1:子供に聞いちゃいけなかったかも知れないなと反省中