慢心

お昼におやじと出かけようとして、車庫にしまわずに塾の前の空きスペースに止めてあった車をバックさせていた。ふと、窓の外を見たら、
うぁっっ!目の前に近所のおばあさんが!もう少し近かったら引き倒していたかも知れないと、一瞬で血の気がひいた。
ハンドルを握っているおやじも、全く気が付いていなかったらしい。
誰もいないだろうの思いこみで、車を動かしていた自分に驚いていた。”いかん、いかん気をつけな。ぶつかった音とかしんかったよな。”としばらく平常心を取り戻せないでいた。
本当に何もおこらなくてよかった。今日一日の運を一瞬で使い果たした気がするなんて言ってたおやじだが、一日分どころじゃないくらい大きな幸運だったんじゃないか。
世の中一瞬先は闇。闇ばかりとは思いたくないが、何が起こるか分からない予測不可能な時間の流れの中に私たちはいるんだなぁ。
”大難は小難に小難は無難に”と御嶽山を信仰している先生(?)が月に一度あげてくれていた祝詞を思い出した。
言霊言霊。”家内諸人(やうちもろびと)・・・ご守護の程おん願い奉り・・・”あぁ所々しか覚えていない。
なんにしても大事がおこらなくてよかった、よかった。