薬瓶

小学生の頃の記憶だと思うが、洗面台のひさしみたいな物を置くところに黄色い錠剤の入った薬瓶があった。毎日毎日見てなにやら気になるのだけど、子供の私にはなんの関係もないらしい薬瓶だということは分かっていた。いつも飲む風邪薬は別のところの救急箱の中にあったのに、なんでその瓶だけ洗面台にあるのか不思議だったが、親に問うてみたことは無かった。
なんだか聞いちゃいけないような、大人の世界のものだと思っていた。ま、子供の目に触れてもいいものだからおいてあったのだろう、と言うことも何となく分かってはいたけど。
中学生くらいになってやっとそれが「アリナミンA」という栄養剤らしいと、ラベルが読めるようになってから判明した。それでもまだすこし子供が踏み込んじゃいけない空気をその瓶か発していたような記憶がある。
昨日買ってきた「ラクステップ」*1なんてふざけたようなネーミングの薬瓶を元からあった薬瓶と一緒に並べたら、その当時の映像がよみがえってそんな小さな頃の気持ちを思い出した。親な私が子供の頃の気持ちになってるって、妙な居心地のわるさが湧いてきた。でもその色のイメージは淡いピンクなのだ。
ラクステップ」を丸一日飲んでみたら、ずいぶん身体のあちこちの突っ張り具合が軽減されて、間接やら骨の中やらの動きが滑らかになった。
よし!もう一日ビールを飲むのを止めてみよう。今日で6日間飲んでいない。明日は美味しく飲めるはずだ。
酔っぱらって泣きながら『新選組!』を観るんだ。

*1:膝を曲げても痛みがないよ〜なイラスト入り