「はは」楽しかったなぁ

今回の東京はいろいろ盛りだくさんだったように思う。
まんず出かける時から、いつもとは違っていた。
6時頃に渋谷に着くつもりで逆算して、それよりも早く着きそうなバスに乗るために最寄りのバス停に向かう私は、いざ、東京へ!とブーツを履いたあと、がらがら荷物を持たずに玄関を出ようとしてるのに気づいて、慌てて膝スリスリで家の中へ戻ったりしてたので、ぎりぎりにバス停に着いた。

三世代の女って風の三人でバスを待つ。
なかなか来ない。
通り過ぎていく車の量がとても多いわけでもなく、渋滞気味というわけでもないのに、バスが来ない。
三人とも同じように不安になって来ている。
私は遅れ気味のバスの時間を含めて、バスを待ってる間に携帯から新幹線の切符を予約したのに、10分近くも待つなんて想定外で、最初は余裕だったのが、さすがに予約を取り直さねばいかんかも・・・ってところへ、やっとバスが来た。
3人で”何があったんだろうねぇ”なんて言い合いながら、運転手をみた。
悪びれた様子もなく、なんかにやにや笑ってる。
まるで、いらついてる私たちを鼻で笑うように。
こりゃ、何か言ったら返ってすごく面倒なことになるかもという、変なやつアンテナに引っかかったんで、三人ともそれぞればらけて大人しく座席に着いた。

10分近く遅れたのに、それを取り戻そうとするわけでなく、平然と安全運転と法定速度を守り抜きますという風に、というより、わざゆっくり走っていらつくお客の様子を楽しんでるんじゃないか、こいつはと思わせるような変な雰囲気を持った運転手だった。

触らぬ神に祟りなしだ。こういう輩はそっとしておくに限る。と思いながらも、一つ前の電車に乗れんかったがねと、小さい独り言を言ってみた。
逆効果だったかもしれない。矢印信号の時間が切れそうなくらいゆっっくりゆっくり駅のターミナルの方へ曲がっていった。

逆ギレされることも表立った仕返しをされることもなく無事に電車に乗り換えた。

とにかく早く新幹線に乗ってしまいたい。乗ってしまえばもう次下りる時は東京の町なのだから。

後はスムーズに予定通りの新幹線に乗る。

のったら三人掛けの窓際の席のおっさんが不思議なことをしている。
見なかったことにしておこうと、ビールを開け本を開いた。

そろそろ眠くなってきたんで、本を置いて寝ようとしたら、となりのおっさんが、手の甲にぺっぺっと唾をはきかけてる。
せっかくさっき見なかったことにしたのに、やっぱりそれをするのかと、いやーーな気分になった。
その後ハンカチでふきとるなら最初からハンカチに吐きかければいいではないか、どうしても我慢できなくてそうしたいのなら。
第一なぜその行為におよぶのか、ムネオ似のスーツおやじ。

気にしてても仕方ないし、お芝居を観ながら寝てしまってはいけないんで、小田原のアナウンスがあるまでは寝ようと目を閉じた。

寝た。アナウンス前に目が覚めた。よし、頭はすっきりだ。トイレに行ったりしてたらもうすぐ品川だ。ムネオ似のおやじも静かに週刊誌を読んでるし気になるようなことはしてないし、品川でお別れだ。

よし、目指すは渋谷の山手線のホームにあるというどん兵衛のお店。
電車の扉が開いたら、目の前にくりっくりの目の中井さんの笑顔。あら、まあ、すま思いの気持ちは強いわねぇ。

九州限定のごぼ天うどんを食べてきました。
あっつあつのお湯だったらしく5分待っても熱いままで、ハフハフしながらエンドレスに流れる中井さんの声を聞きながら中井さんの写真に囲まれて、麺も確かに太麺で思いの外美味しいなぁと、お汁も全部いただいてきました。

さて、いよいよ三茶を目指すのであります。 続く。