ほるもー

京大が舞台ってだけで映画を見に行くってんで、夫婦50歳割引(一人分千円)で見てきた。
所々市内観光案内のようではあったが、全体に漂ってるいい加減具合とか、だるだる感とか、変な人集団とか、分けわからんことに真剣に取り組んでるとことか、実際に通ってなくても間近に京大生を知ってると、あはっとかうふっとか、変なところでちょっと笑える。

そんなツボが各人違うようで、その人のツボだろうなあっておじさんの笑いが聞こえたりしてた。

式神というかちっちゃな鬼っ子がきゃいきゃい(ぴくみんだよなあれ)わいわいしてるのが、とってもほのぼのする。その鬼っ子たちを纏めてるリーダーの性格がその子たちに反映されてて、いけいけごーごーの人にはそんな鬼っ子たち、へなちょこにはへなちょこな鬼っ子たちってな具合で。あんなん周りにいたら面白いだろうなぁ、私も鬼語がしゃべれたらいいのにって思った。というか、覚えたいって思ったのさ。

原作を読んでないから、一体なにがどうした話しなのかわかんないけど、この世を見守ってくれてる神々のご機嫌を損ねるようなことをしたらいかんのやにって話しなのかな。
あんな分けわからんサークルがほんとにあってもおかしくないというより、ほんとにあるんじゃないかって思える学校だよな、あそこは。

なによりとにかく鴨川デルタと時計台、時計台前と総人キャンパスがスクリーンにあるわけで、ああそこそこ、そこをもう少しカメラをずらせば娘の住んでるところが見えるのにって、自分の目線を動かしてみても見えないのがもどかしい。

あそこでの生活がもう6年目に入ってる娘も、もうあと一年もそこにはいないんだ。

映画の中の人たちのように、ああやって一回生から始まった娘の大学生活もいよいよ最終年になるわけで、今日は大事な大事な日だったはずだが、今頃はあの見切れ先の部屋にいるのか、スクリーンには全く映らなかった北部キャンパスにいるのか、どちらにしても、今までの事も大事に思い、これからのことも一つ一つ大切にしていって欲しいと、娘の大事な日にアホ映画(褒め言葉)を見てきた母は思うのであります。

その後思ったこと。
じゃにっこ(主にすまのこと)は映画に出ない方がいいです。
映画の人たちに映画作りの良心があるのなら、使おうとは思わないはずだ、なんて去年のさんすまとか見たばかりの私は思ったのでした。