うずうずする

毎週木曜日は本屋さんへ頼んである1週間分の週刊誌や雑誌を取りに行く日だ。本屋さんで同じように毎週会う人たちがいる。平日の午前中に本屋でのんびり過ごせるいい年の大人なんて、定年を迎えた人とか自由業なのかいかにも怪しげな雰囲気のアニヲタの人とかおばさんとか小さなお子をつれた若いお母さんとかだけど、そんな中に人を寄せ付けない少々変わった雰囲気を纏った女の人が一人いる。
去年の中頃までは、年老いたお母さんのような人がつかず離れず見守っている風だった。本屋から帰る時はお母さんが運転する車に乗り込んでいるのを見たことがあった。
先週の木曜日。私たちの車が駐車場へ入ると同じくらいにその女の人が車から降りてきた。あら、ご自分で運転なさるのね、と少し驚いた。正直言って運転免許を持っていることに驚いたというのが本音だ。
今日も同じ頃に一緒に本屋さんにいた。私がその人を気にしてみるようになったのは、その人の行動が少し許せなかったからだ。私が欲しいと思ってるテレビ誌の山の一番上だけそのままにして、一冊ずつ全部上下を逆さまにしていくのだ。それはテレビ誌だけでなくみょうじょーもぽてともうぃんくあっぷもアイドル系の雑誌はほとんどだし、女性誌もだった。今から私が連れて帰りたいと思ってるすま表紙の雑誌も全部ぺらぺらめくって一冊ずつ上下を逆さまして山へ戻すんだ。きぃっとなりながら、仕方なくそれをつれて帰った事が何度あったことだろう。
今日は花とゆめを同じようにしていた。
私は少し離れたところからそれを横目で見ながら、うずうずしていた。
あの人がなにかの拘りで雑誌の山を積み替えているのなら、私はそのそばからその山を元通りに戻してやりたい、そんな気持ちでうずうずしていたのだ。
お店の人も何か実害があるわけではないので、黙って見守り続けている。だから、私もその気持ちを汲んで黙って見過ごすことにした。

でも、一度はやってみたいんだよなぁ。どんな反応をするんだろう。
家の近所の自閉症のこのように、パニックになってしまうんだろうか。そうだったらそんな意地の悪いことはしちゃダメだろうけど、運転免許も持っていられるくらいの人だもんなぁ。

ううーーん、いつかこっそり やってしまう私がいるかもしれない。

私は、ごろチケが取れなくて、腕だけでなく心まで疲れてしまったのかしら。

と言うことで、今夜も母娘で虚しく1時間半ほどダイヤルし続けて玉砕したのでありました。

残すは一般のみ。ああ、なんとか一度でいいから電話が繋がりますように。