のり

受験中の息子や年を感じるおじいやおやじや私へ、ま家族に元気でいてもらおう、の応援を込めて、デパートから届くショッピングメールからぽちっとな、をして届いたすっぽんスープを今日食べることにした。
一週間ほど東京に滞在するむすこの体にぽちぽちと斑点ができて、少しかゆいというので、夕方皮膚科へ行った。ニキビとなんかのアレルギーの斑点だろうということで、塗り薬と飲み薬をもらって帰ってきた。
早速すっぽんすーぷの食べ方を読むと、それをつかって雑炊を作ろうとある。
出かける前にお風呂掃除が出来なかったので、それをやってくれと息子に言えば、それはいやだから他の事をしたい、というので、雑炊がわいたら溶き卵を入れ刻みネギをいれておいてくれと言い置いて、私はお風呂掃除をした。
掃除をしながら、実は気が気じゃなかったわけは、娘なら容易に想像出来るだろう。


果たして、息子は私が台所へ戻るまで、その雑炊鍋をずっとかき回していた。
焦げないように、ちゃんと回してたから、と得意顔である。

ふぅ。鍋の中は糊のようにどろどろだ。
これじゃ、舌切り雀ののりだよ、と言ってやる。
あ、あののりってコメなの!なんで雀がのりを食べるのか分からなかったけど、そういうわけだったの!と、驚いている。

私は子供の頃、おじいは少し前まで、封筒ののり付けは、当たり前のようにお釜から指でつまんだご飯粒でしていた。

何か大切なことを思い出したような気分になった。

物が豊富な世の中って 伝えたい事を忘れてしまうってことでもあるんだな。

一体 どれだけのことを 私たちは忘れてしまってるんだろう。


で、学校からの電話の内容は何だったんでしょう。もしかして昨年秋には入れなきゃいけいない学費を納入していなかったとか?