吉兆だといいな

まだまだ先だと思っていたセンター試験がいよいよ明日だというのに息子はいつものようにまだ帰ってこない(今21:00ちょい前)。今夜は少し早めに帰ってらっしゃいよと声をかけて送り出したのに、何故帰ってこないんだ。
別段慌ててる風でもなくいつも通りに落ち着いているのか、どろ縄をなっているのかどちらかは、帰ってきてからの息子の様子で分かるだろう。
ま、どんな顔で帰ってきたとしても、焦らないで気持ちを落ち着かせて試験に臨んでくれと願うだけだ。

今年は暖冬だから、あちこちでいろんな花が例年より早く咲いているらしい。家のはそれとは多少異なるけれど、例年になくいろんな花が咲いている。

まず下駄箱の上に置いてあるジャコバサボテン。これは義母が遺していったものだけれど、亡くなってから18年経った昨年末に初めて二桁の10個ほどの蕾がついた。昨年も数個蕾がついたので花が咲くのを楽しみにしていたのに、なぜだか開花したのは一つだけで、あとは蕾のまま落ちてしまっていた。それが今回は全く蕾が落ちることなく、後一つを残して全部開花し、下駄箱の上を華やかにしている。なんかいい感じだ。

続いて義母の神棚の前に毎年供える花束。いつも同じ花屋さんでお正月用にお供えの花を作ってもらっている。今までだったら半月も過ぎた頃には、花束全体が疲れてきてお払い箱となる。それが今年はユリの蕾が開き、カサブランカの蕾も開き、いつもだったら全然開かない梅の蕾がふくらんで、今日になったら3輪ほど花が咲いている。さらにいい感じだ。

もひとつ庭に植えたロウバイ。昨年から少し蕾をつけるようになって、今年は小さな枝にもたくさん蕾がついて、ここ数日でぽんぽんと開花している。うんうん、いい感じだ。

おまけ。正月二日の朝に必ず食べる(この辺りではお決まり)とろろの山かけ用のさしみを買った魚屋さんで、いつもロウバイのつぼみの付いた枝をもらう。昨年末も小さな枝を5本くらいプレゼントしてくれた。それをトイレに置いておいたら、枯れることなく順々に蕾をふくらませ花を咲かせた。トイレに芳香剤はおいていないが、それが必要ないくらいな香りを放っていた。それが今でも残った蕾が落ちずにふくらんでいっている。なんかとってもいい感じだ。

おまけのおまけ。げんかつぎに今夜はカツだ。だがおじいはカツをあまり食べたがらない。噛むのがいやなのだろう。なので、おじいに一言言ってみた。
「明日、息子が試験だから、カツね。」
「ほうか。」
おじいがもくもくと食べていた。いつもなら絶対に残すだろう量(5cmくらいの2切れを1cm弱に切ってお皿に乗せた)だったが、ちゃんときれいに食べきっていた。いいじゃない。ありがたいねぇ、孫への思い。

なんだか全てが吉兆のように思われる。

明日の試験は息子が大学生になるための始めの一歩だ。親としては転ばないようにと見守るだけだ。
大学受験の為に費やしてきた努力と時間が蕾となっている今。きっと3月には花が咲くだろう。だよな。

追。いつもの時間にいつものように焦った様子もなく帰宅した息子。どうやら余計な心配は無用のようだ。